ビョークは、これまで『ヨーガ(joga)』という曲をアルバム『ホモジェニック』に収録された曲以外にも日本市場ではバージョン違いで何パターンか発表している。
それらの各バージョンをまとめてみた。
2019年にわざわざリマスター版を発表するくらいだからビョークにとって思い入れのある曲のようだ。
ヨーガ(シングル)
ビョークのアルバム、『ホモジェニック』からのシングル・カットの日本独自の編集盤。
シングル扱いとは言えリミックス違いではなく独立した4曲入りなので結構楽しめる。
- 1. ヨーガ(ハウィーB)
- 2. サド・オフ
- 3. イマチュア(ビョークス・ヴァージョン)
- 4. ソー・ブロークン
この頃から、かなり斬新な音楽をやっていた印象のビョークも2000年以降のビョークと比べると意外とフツーなポップミュージックやってたんだなって感じる。
1曲目のタイトル曲『ヨーガ』からアイスランドの情景が浮かぶようなイントロからグッと引き込まれる。
クラシカルなストリングスとエキセントリックなビョークのヴォーカルとの絶妙な掛け合い。
冬に聴くと一層雰囲気が出てくる。
やっぱりこの頃のビョークって良かったなーって思うのはギリギリでライブで再現可能な音楽をやっていた点。
今は今で好きなんだけど。
ヨーガ/バチェラレット・ベスト・リミクシーズ(Bjork/joga remix)
ビョークの1997年発表の3rdアルバム、『ホモジェニック(Homogenic)』から『バチェラレット(Bachelorette)』と『ヨーガj(joga)』の2曲をシングルカット、それぞれ5パターンのミックスを収録した日本独自企画。
- バチェラレット(ラジオ・エディット)
- バチェラレット(ハウィー“スプレッド”ミックス)
- バチェラレット(マーク・ベル“ZIP”リミックス)
- バチェラレット(アレック・エンパイア“ハイパーモダン・ジャズ”リミックス)
- バチェラレット(グルーヴライダー“ジープ”リミックス)
- ヨーガ(バズ・ウォーター・ミックス)
- ヨーガ(アレック・エンパイア・デジタル・ハードコア・ミックス1)
- ヨーガ(アレック・エンパイア・デジタル・ハードコア・ミックス2)
- ヨーガ(アルバム・ヴァージョン)
- ヨーガ(ストリング&ヴォーカル・ミックス) ※〈CDエクストラ〉
これはパッと見はアルバムっぽく見えるけど決してアルバムではない実質たった2曲しか収録されていない紛れもないシングルだ。
よくもまあたった2曲を50分以上のアルバム並みのボリュームにしたもんだなと感心してしまう。
前半5曲が『バチェラレット』で後半が『ヨーガj(oga)』という構成になっている。
それにしてもビョークはこの手のリミックスシングル、アルバムが実に多い。
通常、同じ曲がずらっと並んだリミックス集は途中で「もういいよ!」って感じになってしまうけどこのビョークの『バチェラレット・ベスト・リミクシーズ 』は飽きることなく最後まで聴けてしまう。
特に気に入ったのはSF的なダンスアレンジのマーク・ベル“ZIP”リミックス。
ただ『ヨーガ』のほうはアルバム・ヴァージョンまでしっかり収録されているのはなんだかなぁ。
この手の企画モノを購入しているのはコアなファン向けだからね。
曲ごとにかなり大胆なリミックスがしてあるので別の曲を聴くような気分で楽しめる。
これだったらもう3曲くらい追加して本当にリミックスアルバムにしちゃっても良かったのかも?って思ったらイギリスで発売されたリミックス・ボックス・セットからセレクトされたリミックス集だった。
Bjork – Joga (Matta Dubstep Remix)
ヨーガ ミュージックビデオ(HDリマスター版)
2019年9月にはミシェル・ゴンドリー監督によるヨーガ(jóga)HDリマスター版を公開している。
まとめ
ビョークのインタビューによると、どうやら『ヨーガ』というのはアイスランドに住む親友の名前らしい。
その名前をタイトルにした『ヨーガ』はやはりビョークにとってやはり特別な曲のようだ。
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