PUFFYの初期の代表曲は奥田民生がほとんど作曲している。
そしてその大半の曲は、洋楽の有名曲を部分的に大胆に引用している。
しかしそれは、ほんとに一部分のアレンジの遊び的な引用で、丸パクリしているのは聴いた事がない。
意識的にやっているからこそ、主旋律や曲全体はパクらないというポリシーがあるのだろう。
そんな初期のPUFFYの中でも割と素直に影響が出ているのが、2ndアルバムのオープニング曲の『ジェット警察』で、いきなりイントロからザ・フーの『無法の世界(Won’t Get Fooled Again)』まんまだ。
パクリ度★★★
気付いて欲しくてやっているパクリもある
でもこれって明らかにリスナーにフーの曲だ!って『気付いて欲しくてやっているパクリ』なんだよね。
だって初っ端からほぼそのまんまメジャーなバンドのメジャーな曲を引用するなんてなかなか出来ない。
それに似ているのは、イントロとギターリフの部分がほとんどで後はあんまり似ていない。
だからその辺は、ちょっとマニアックな曲から、分からないだろうと丸パクリしちゃうミュージシャンと一緒くたにしてはいけないと思う。
メロディーはちゃんと変えてあるし、曲の印象はブルージーな原曲に対して『ジェット警察』はパンキッシュだ。
しかしこれは、奥田民生の楽曲の中ではかなりストレートに引用している例だろう。
そういやこのアルバム製作の時に曲が足りない!って言っってたけど、PUFFYのシングルが思いのほか売れちゃって苦労していた時期なのかも知れない。
以前見たYouTubeの『ジェット警察』のコメント欄にパクっていてガッカリみたいなのがあったけど、パクってない曲なんてないってまだ分かってない人が多いんだな。
ただ曲を丸まんまパクっちゃダメってのは当たり前の話。
奥田民生の場合、意識的にパクっているからこそ出来るサジ加減が絶妙だったりする。
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ジェット警察
Won’t Get Fooled Again
コメント
パクってない曲なんてないってのは流石に言い過ぎだと思います。
こういう風にコメディアスに、パロディとしてやられる展開を嫌う人もいますし、パッチワークの様にコラージュしたり組み立てるのでなく、本当に新しいものを生み出そうとしている人たちもいる。
まあ考え方次第だけど、誰かの影響を受けたらどこかで無意識に似ちゃうから、それをパクリってここでは言ってます。
一部の意識低い丸パクリじゃない限り、作曲したらオリジナルですよ。