今どきCDを買うメリットを本気で考えてみた

アメリカでCDの売り上げが2004年以来初めて前年比増になったというニュースが2022年3月にあった。
CD以外の物理メディアも数年前から徐々に売り上げが増えているという。
もしかしてそろそろCDを見直す時期に来ているのかも知れない。
正直言って最近ではあんまりCDで音楽は聴かなくなっている。
だけどCDは中古も含めて買い続けている。
その理由とCDならではのメリットを考えてまとめてみた。
音質が良い
確かにダウンロード曲やストリーミングは、音を圧縮しているからCDより音質が劣るというイメージは根強くある。
しかし、最近のサブスクではCDの16bitを上回る24bitハイレゾ音源が主流になってきており、以前のように音質がCDのアドバンテージではなくなってきている。
無くならない安心感
サブスクだと昨日まで聴けた楽曲が、ある日聴けなくなってしまう可能性があり、これは実際に経験した事がある。
それとデータとして楽曲を持っていてもハードディスクが故障したり、USBメモリが壊れて聴けなくなるリスクがある。
やはり好きなアルバムや楽曲のCDがあっていつでも聴けるという安心感はある。
現物のコレクション
もはやたいして聴く事もないのに、CDを購入しているのは実質コレクション化していると言って良いのかも。
これはもうポケモンカードや切手と同じようなカテゴリーなのだろうか?
それでもCDは聴く事ができて実用性もあるし、味気ないストリーミングにはないジャケットや帯、歌詞カード等がある。
そしてジャケットの裏などにレコーディングに参加したり、協力した人のクレジットが入っていたりしてデータベース的な意味合いもある。
中にはアーティスト直筆の歌詞カードを印刷した物や自ら解説をしている場合もあったり、予約特典でポスターが付いてたりする。
これらがオマケ的な要素は、間違いなくCDを購入するメリットなんだけど、これが行き過ぎたのがAKB商法なんじゃないだろうか。
ファングッズ
ライブに行くと物販でCDが売られていて思わず購入しちゃったって経験がある人もいるのではないだろうか。
ライブが良かったら何かグッズが買いたくなるのがファン心理。
私だったらライブ会場でダサいTシャツとか、スッカスカな内容のプログラム買うくらいならサイン入りだったらCD買うかな。
貸し借りができる
CDという現物があるからこそできるのが貸し借りという文化。
最近ではレンタルCDショップも減ってきているし、友達や恋人同士で貸し借りするという機会も減ってきているのかも知れないが、お互いの好きな音楽を確認して知らない音楽と出会うというのも、なかなかオツなものじゃないだろうか。
まあ、貸したまんま別れちゃって帰ってこなかったなんて事もあるけどね・・・
不要になったら売る事ができる
ダウンロードならデータを買い切り、ストリーミングは解約したら何も残らないが、CDなら手元に残り不要になったら売る事ができる。
たくさん売れて人気がないタイトルは二束三文だけど、マニアックなレア盤だったら定価を超える金額で売れる事もある。
これは結構大きなメリットかも知れない。
まとめ
CDの売り上げが前年比UPと言っても微増程度で今後も大きな回復は望めないだろう。
一番CDが売れていた90年代はCDしかほとんど音楽を聴く選択肢がなかったから売れていた訳で選択肢が多くなった現在、かつてのようなミリオンヒット連発なんてありえないだろうが、現物メディアならではのメリットも数多く残されている。
今後はLPレコードと同様にCDは限られた音楽マニアによって支えられていく事になるのだろうけど、音楽マニアがいる限りCDは無くならないと確信している。
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