フレンテ!/シェイプ(Frente!/Shape)

90年代その他

オーストラリア出身のアコースティックバンド、フレンテ!の2ndアルバム。

残念ながら相次ぐメンバーチェンジと中心メンバーであるアンジーとサイモン二人のパートナー関係解消の影響がモロに出てしまった。

  1. シット・オン・マイ・ハンズ
  2. ホリブル
  3. グッバイ・グッドガイ
  4. バーニング・ガール
  5. クルー
  6. ハーム
  7. エアー
  8. ジャングル
  9. ソー・マッド
  10. セイフ・フロム・ユー
  11. ザ・デストロイヤー
  12. ホワッツ・カム・オーヴァー・ミー
  13. ビルズ・オバブリン
  14. ダブ・オン・マイ・ハンズ
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デビュー作にあった輝きはどこへ?

かわいらしいジャケットと声、瑞々しい感性が魅力だったデビュー作が素晴らしかったフレンテ!の2枚目のアルバム『シェイプ』は、ずっと聴いてみたいと思っていたが、なんとなく聴かないまま時間だけが過ぎてしまっていた。

でもずっと心のどこかで気になっていて先日めっちゃ安く入手できたので聴いてみた。

あまり出来は良くないと聞いていたので期待はしていなかったが、「あー・・・」という感じだった。

このバンドの魅力はファンシーな世界観と奇想天外なオモチャ箱的な次の展開が読めない曲にあった。

しかし、その部分が『シェイプ』ではすっかりと抜け落ちてしまっていた。
アレンジも練りきれておらず、ほとんど弾き語りっぽい曲も多い。

それでも曲を作るギターのサイモンとボーカルのアンジーのコンビがいれば何とかなりそうだが、そうも行かなかった。
このアルバムを発表時に2人は恋人関係を解消していたのだ。

二人の関係性がそのまま曲に表れてしまっていた。
全体的に曲が暗く地味でメリハリがなく印象に残らない。

『ジャングル』『ザ・デストロイヤー』などの明るめの曲があるのが救いだが、アルバム全体の凡庸さをカバーするほどには至っていない。
そんな中でもアンジーのかわいらしい声は充分に魅力的だ。

だがやっぱり『シェイプ』は、セールス的にはうまくいなかったらしくフレンテ!はその後、またインディーズへ戻っていった。

思い返しても恵比寿まで観に行ったフレンテ!の来日時のライブは素晴らしいライブだった。

美しい思い出は、時に思い出のまましまっておいて、引っ張り出さない方が良い事もある。
そんな気がした一枚。

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シュエイプの収録曲の動画

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