スウェーデン出身のクラウドベリー・ジャムのデビューアルバム。
結成当時は大学生バンドだったが、とてもそうは感じさせない堂々とした演奏、安定したヴォーカルのジャジーでオシャレ一枚。
- ウォーキング・イン・マイ・スリープ
- イェ!
- ディス・アンド・ザット
- カウチング
- トゥワイス・アズ・クール
- バイ・ユア・サイド
- インターミッション/ロスト・イン・シンコペーション
- ホールド・オン
- ウェイティング・フォー・アナザー・デイ
- サムデイ・スーン
- プリーズ・ドント
- マンデイズ・バック・イン・タウン
- スコーチ
- エレヴェーター
- ビフォア・タイム
- キングフィッシャー
- インターミッション
スウェディッシュポップブームの遺産
90年代半ばから後半あたりに日本で唐突ともいえるスウェディッシュポップブームというものがあった。
カーディガンズのCMソングヒットで人気に火がついて、ブームの終わりにはとりあえずスウェーデンのバンドなら何でも出しときゃ良いみたいになってた。
クラウドベリー・ジャムは、その中でもカーディガンズと共にブームを牽引した中心的バンドだった。
1991年に高校の同級生同士でバンドを結成し、翌92年に早くもスウェーデンのインディーレーベル「ノース・オブ・ノー・サウス」と契約。
94年にカーディガンズや原田知世のプロデューサーとして知られるトーレ・ヨハンソンが手掛けたミニアルバム『The Art Of Being Cool』をリリース、本作『クラウドベリー・ジャム』は、もともとのタイトルが『Blank Paycheck』だったが、『The Art Of Being Cool』の楽曲を加えた独自の編集盤となった日本盤がリリースされると、いわゆる渋谷系のリスナーにウケて5万枚を超える好スタートを切った。
ジャケットは『The Art Of Being Cool』とまったく一緒だったが、私は結果的に両方購入してしまった。
音楽的にはこれと言って目新しさはないが、最小限のバンド編成にサックスやオルガンを問い入れた60年代テイストのアレンジがオシャレでこれ本当に新人バンドなの?って印象だった。
90年代前半当時のバンドはラウドなサウンドが主流だったから、この手のギターの音が歪んでいないジャジーなサウンドはかなり新鮮に聴こえていた。
デビュー作でこれだけのクオリティのアルバムを作るバンドがいるって事にヨーロッパのミュージシャン層のぶ厚さと西洋音楽の伝統深さを感じたものだった。
しかし、何と言ってもバンドの要は紅一点のヴォーカル、ジェニー・メディンの存在だ。
かわいらしいルックスに似合わない低音で落ち着いた伸びやかな歌唱でベテランの風格さえ漂う。
代表曲は、すでにEP(実質ミニアルバム)で発表されていた『エレヴェーター』あたりかな。
手数の多いベースラインに爽やかなコーラスが乗るこの曲のインパクトは結構なものだった。
この曲が日本でヒットした事で日本のインディーズ・レーベルからデビューEPの楽曲を加えた内容でリリースという変則的なアルバムとなっている。
アルバム総評
残念ながらカーディガンズのような大ヒット曲はないが、アルバム収録曲は粒ぞろいで捨て曲なしの名盤と言える。
もともとの音楽性が発表当時の流行とは無関係なシンプルで普遍的なサウンドだったため20年以上経過して聴いてみても古びた印象は全く感じられない。
ヨーロッパ盤よりも日本盤の方がこのアルバムの前に発表されたEPの曲が多めに収録されているのでお得でオススメ。
それにしても90年代半ばの日本でのスウェディッシュポップブームっていったい何だったんだろう?
バンドは一度解散後に2004年に再結成されて再評価されている。
コメント
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来日するんスかっ!
ごぶさたしてます、tokyofreezeです。
水曜はキビしーですよー!!
こういった情報はとてもありがたいです。
どうもでしたっ!ちなみにこちらTBしちゃっても?
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えぇ!?もう昨日ですよー
ちなみに自分で書きながらTVも見逃しました・゚・(ノД`)・゚・。
TBは了解いらないんでどんどんしちゃってください!
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(゚∀゚) ア….イマ11ガツデシタッケ…
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年末で忙しいから(^^;
次回はちゃんとツアーで東京に来てもらいたいですね。