エイフェックス・ツイン/アンビエント・ワークス(Aphex Twin/Ambient Works 85-92)

90年代その他

エイフェックス・ツインことチャード・D.ジェイムスが、デビュー前、14歳から20歳までの期間(85年~92年)までの自宅録音したアンビエント・テクノ楽曲を集めて編集した実質的なデビューアルバム。

  1. Xtal
  2. Tha
  3. パルスウィズ
  4. Ageispolis
  5. i
  6. グリーン・カルクス
  7. Heliosphan
  8. ウィ・アー・ザ・ミュージック・メイカーズ
  9. Schottkey 7th Path
  10. Ptolemy
  11. Hedphelym
  12. デルフィニアム
  13. アクティウム
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エイフェックス・ツインの原点

10代の頃の作品集である、このアンビエント・ワークスはエイフェックス・ツインの原点といえる。

バラバラの時期に作り貯めていた楽曲なのでコンセプトはないが、初期のベスト的な意味合いもあり、聴き応えは充分。

デビュー以来テクノのモーツアルト、ワンマン・クラフトワーク、エクスタシーを通過したイーノ等の賛辞を浴びるエイフェックス・ツインことリチャード・D.ジェイムスは、イギリスのコーンウォール出身、16歳まで他人のレコードを聴いた事がなかったそう。

どうもその辺りの逸話は信じて良いのか分からない部分もあるが、これほどすんなり入ってくる音楽も珍しい。

当時20歳の若者が発表した割には気負いとか世間に認められたいとかの野心が全くと言ってよいほど感じられない。

音が自己主張しないから空気のように自然に感じる電子音。
それはまさしくブライアン・イーノが提唱するアンビエント・ミュージックの真髄なのかも知れない。

とは言え、アンビエントと呼ぶにはあまりにも曲としての構成やメロディーがしっかりしているのでアンビエント・ミュージックと言うよりはアンビエント的なテクノと言った印象、

アルバム総評

聴いていてドキドキワクワクするような音楽じゃなく夜寝る前に聴いたらぐっすり眠れそうなそんな音楽。

虫の音みたいに『アンビエント・ワークス』 は、何となく夏から秋口になると聴きたくなる。

1曲どころかアルバム全体でも盛り上がりとかメリハリがないのでまったり聴ける一枚で、どこから聴き始めても聴き終わっても違和感がない。

最初からアルバムとして発表する予定がなかった為か、電子音楽なのにやさしく、リラックスして聴ける。

この自然体ぶりは、その後のエイフェックス・ツインのアルバムにはあまり感じられないものだった。

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アンビエント・ワークス収録曲の動画

Xtal

Tha


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