スウェディッシュブーム中でも数少ない2枚目のアルバムを日本で発売する事ができたクラウドベリー・ジャム。
1stほどのインパクトはないけど、より洗練されて遊び心もあふれているスウェディッシュポップの名盤。
- クリシェ
- ゴーイング・ファーザー
- ナッシング・トゥ・デクレア
- アナザー・モーメント・フォローズ
- ダイレクション・スティル・アンノウン
- ピース・アンド・クワイエット
- ライフ・イン・ディス・ウェイ
- ロール・ザ・ダイス
- サム・シングズ・アー・ベター・レフト・トゥ・ビー
- カム・バック・アンド・ステイ
- コネクテッド
- ワンダリング・ワンダリング
- ホワットエヴァー・ハプンズ
- クッド・イット・ビー?
スウェディッシュポップを代表する1枚
日本で評判が良かった1stからファンをがっかりさせることなくクラウドベリー・ジャムは順調に2枚目のアルバムを完成させた。
日本盤のタイトル『雰囲気づくり』は、原題のPROVIDING THE ATMOSPHEREのザ直訳!他にもっとなかったのかな。
1曲目のノリの良いスピード感のある『クリシェ』からヒップホップのデジタルの装飾音をあえてアナログの手作業でくっつけたようなリズムのアレンジが面白い。
次の『ゴーイング・ファーザー』もサンプリングを使ったりとヒップホップ色が強い。
だからと言って音楽性はやっぱりジャジーでポップ、決してそっちよりには行かない。
『ナッシング・トゥ・デクレア』のサックスを絡ますアレンジなんかは1stにはなかった幅の広さですでに貫禄すら感じる。
デビューアルバムからあった『カム・バック・アンド・ステイ』のようなメジャーセブン系コードのカッティング・ギターとスピード感のあるアレンジも健在。
アルバム総評
全体的に楽曲はツブそろいで楽器本来のサウンドを活かした暖かみのあるアレンジは健在、ヴォーカル、ジェニーの安定した低い声は演奏にマッチしている。
突出した名曲はないが、駄曲はまったくなしの90年代スウェディッシュ・ポップを代表するアルバムと言える。
クラウドベリー・ジャムは、この『雰囲気づくり』までは良かった!
この次の3枚目で失速しちゃうんだよなぁ。
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