ある日、何気なく@ぴあをチェックしているとヤエル・ナイム来日公演を見つけた。
何となく気になってたんだよなーヤエル・ナイム等と思いつつライブの日付をチェックすると何と次の日が開演だった!
ほぼ曲を知らなくて行ってみたライブ
この時点でまだ知っている曲はマックブック・エアーのCM曲のニューソウルと最後から二番目の恋・挿入歌のゴー・トゥー・ザ・リバーぐらいしかなかった。
急いで近所のツタヤへ行くとアルバムの『She was a boy』と『ヤエル・ナイム』が置いてあったので借りてみた。
ヤエル・ナイム/(Yael Naim/She was a boy)
どちらのアルバムもポップなCMソングだった『ニュー・ソウル』とは全く違うフォーキーでシブい内容だったが、曲自体は素晴らしく面白そうなのでチケット購入を決定!
しかし、前日までチケットが残ってるって人気ないんかな?まあ不景気のせいかもね。
結構知名度もあるアーティストなのに数年前なら考えられない事だ。
渋谷のクラブクアトロに行くのはかなり久々だったのでオンエアーに間違えて行って開演に遅刻してしまった。
まあいいさ、どうせ整理番号300番代だから前列では見る事ができないし。
会場に入るとライブはすでに始まっていたが、あれ?ヤエル・ナイムがいない?
と思ったらクラブクアトロ名物のジャマな中央の柱に隠れた位置でピアノを弾いて歌っていた。
多彩な言語とジャンルと楽器演奏
バンドは完全にヤエル・ナイムのバックに位置してかなり控えめなポジション。
地味ながら堅実なベーリストとグルーブ感がない機械的なリズムの力強いドラムス、これにヤエル・ナイム自身がギター、ピアノを曲によって弾き分けて演奏するトリオ編成のバンド。
知っている曲が少ないので細かい解説は出来ないが、英語、フランス語、ヘブライ語を曲によって使い分け、時おりスキャットを交えながらジャズ、ボサノヴァ、ロック、フォーク、ブルース等の様々なジャンルを演奏するスタイルはちょっと他のミュージシャンには真似できないユニークなスタイルだ。
イスラエルの民族調の曲の時にドラムスがコンガを演奏していたがこれが本当に見事だった。
どうやらドラムよりもこっちが本職っぽい。
ヤエル・ナイムはもっとフォーク寄りの人かと思っていたらライブを観たらかなりジャズ寄りの人だった。
ピアノ演奏も歌もうまいしパフォーマーとしても才能を感じた。
実際にライブを観る前まではかなり地味なライブを予想していたけど見事に裏切られた。
最後の曲でこれまで地味なベーシストが激しくチョッパーを弾きだしたのもちょっとしたサプライズだったし、抑え気味のアルバムの内容とは違いかなり盛り上がるライブだった。
何よりも機械を使わない『手作り感』がリラックスして楽しめる雰囲気を作り出している。
ジャズと民族音楽の融合。この次のアルバムはこの路線を強化した内容に期待したい。
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