【ニルヴァーナ/ネヴァーマインド】ジャケットの赤ちゃん 25年後⇒同じ写真を撮る⇒30年後バンドを裁判で提訴

音楽コラム

全世界で3000万枚以上を売り上げたニルヴァーナの衝撃のメジャーデビュー作、『ネヴァーマインド』がリリースされたのが1991年だった。

このアルバムの何が衝撃的かってまず最初に目に入るこのドル札を追いかける赤ちゃんのジャケット写真によるインパクトだった。

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25歳で撮った同じポーズ

あれから25年経過して撮影当時は生後4カ月だったあの赤ちゃんは、2016年現在では25歳の立派な青年になった。

そして、25歳になった記念に同じポーズで写真を撮ってInstagramに公開したのだった。

John Chappleさん(@johnchapple) • Instagram写真

当時のこと覚えてる?という質問にはこう答えている。

「まったく思い出せないけど、とても重要な一場面になれたことは、すごいことだけど何か変だよね。
僕にとって、この25周年は一つの節目」

と元ネヴァー・マインドのジャケット写真の赤ちゃんだったJohn Chapple氏はコメントしている。

もしこのジャケットじゃなかったら?

もしかしたらこんな売れていないかも知れない。

いやひょっとしたらほとんど売れていない可能性だってあるんじゃないかな?
それ位ロックアルバムにとってジャケット写真は大切なんだよな。

25年って本当に長い

あの赤ん坊がこんなに大きくなって・・・っていう感情は、最近結婚を発表した福原愛のあの小さかった泣き虫愛ちゃんが・・・って感情に似ている。

これが理解出来ない若者は、寺田心くん辺りが成長して結婚する姿を思い浮かべれば少しは理解出来るだろうか。

このアルバムが発売されたのが91年、今だったら外国のロックバンドがデビューアルバムを発表しても話題にもならないけど当時はそれなりに話題になった。

25年前と言えば日本の音楽界には、当たり前だけどAKB48もいなければ、エグザイルもいなかったし、SMAPはデビューしたばかりの新人グループだった。

そもそもJ-POPって言葉自体がまだなかった時代。

そんな時代に発表されたニルヴァーナのデビューアルバムの『ネヴァーマインド』 は、聴く前から新しい『何か』を感じさせるアルバムだった。

それが見事に表現出来ているのが、このジャケット写真だった。
ところでオリジナル写真にあったドル札はどこ?

30歳でニルヴァーナを提訴

2021年になってから性的搾取に加えて自身が写真に対する報酬を受け取ってないのを理由にニルヴァーナを提訴した。

このジャケット写真によって「極度かつ永続的な精神的苦痛」を受け、「生涯にわたる収入獲得能力の喪失」などの被害を受けたとして、各人に対し15万ドル(約1650万円)の損害賠償を求めているそうだ。

なんで25歳当時はノリノリで同じ写真撮ってたのに30歳になったらこうなった?

誰かが入れ知恵したか、よっぽど金銭的に困っているのだろうか?

まとめ

91年当時、このジャケットの赤ちゃんがバンドを訴えるなんて誰が想像しただろうか?色々な意味で感慨深い。

昔のロックってこのジャケットだけじゃなく子供のヌード写真とか平気で使っていたけど、もうこの手の名盤のジャケット写真は無理な時代になったようだ。

この『ネヴァーマインド』のジャケットの赤ちゃんはドル札を求めて泳いでいるように見える。

そのモデルとなった本人が30年後に金目当てでバンドを起訴したとするならジャケット写真のメッセージを忠実に表現した実に皮肉な話だ。

結局、この行動によってニルヴァーナの伝説がまたひとつ加わっただけのかも知れない。

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