インペリアル・ベッドルームは、1982年発表のエルヴィス・コステロの7枚目のアルバムでチャートでは全英6位、全米30位を記録.。
初期のシンプル極まりない曲構成や演奏から脱却し、ソウルやカントリーを吸収した進化した曲作りに加え、アトラクションズの演奏は初期に比べて控えめながら堅実にコステロを支えている。
- ビヨンド・ビリーフ
- ティアーズ・ビフォー・ベッドタイム
- シャビー・ドール
- ザ・ロング・ハネムーン
- マン・アウト・オブ・タイム
- オールモスト・ブルー
- …アンド・イン・エヴリ・ホーム
- ザ・ラヴド・ワンズ
- ヒューマン・ハンズ
- キッド・アバウト・イット
- リトル・サヴェージ
- ボーイ・ウィズ・ア・プロブレム
- ピジン・イングリッシュ
- ユー・リトル・フール
- タウン・クライヤー
アトラクションズとの蜜月
本作、『インペリアル・ベッドルーム』が、個人的にはエルヴィス・コステロの最高傑作アルバム。
それまで親交の深かったプロデューサー、ニック・ロウの元を離れ、あらたにビートルズのエンジニアで知られるジェフ・エメリックを起用している。
アルバムの中で核となるシングル曲『マン・アウト・オブ・タイム』は、シャウトする突飛なイントロで始まり、またシャウトでフェイド・アウトする妙な終わり方をするエンディングだが、コステロ節とも言える、イラ立ちと哀愁のある独特の唄いまわしとメロディーでアルバムを盛り上げるがシングルとしては全英58位と低迷してしまった。
もう1曲のシングル曲『ユー・リトル・フール(You Little Fool)』は、コステロのソング・ライターとしての才能が完全開花したようなポップソング。こちらも全英52位とパっとしなかった。
『ヒューマン・ハンズ』や『ユー・リトル・フール』などココステロのメロディのクセが強く出ているポップな曲は、ミスチル辺りもだいぶ影響受けてそう。
アルバム総評
曲自体はミディアム・テンポ中心で地味目でもタイトにカッチリした曲の魅力を全開にする演奏でアルバム全体にサウンドの統一感がある『インペリアル・ベッドルーム』を聴くと、やっぱりコステロってアトラクションズと組んだほうが絶対良いよなって実感できる。
この後のエルヴィス・コステロは、しばらく売れ線狙いに行ってからシブいカントリー路線へ行ってしまうのでこのインペリアル・ベッドルームの時期がバックバンドのアトラクションズの演奏も含めてポップさと渋さの一番バランスが良く脂が乗り切っている時期だったように思う。
インペリアル・ベッドルーム収録曲の動画
Man Out Of Time
コメント
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コステロは大好きでスパイクからリアルで聞いて過去のアルバムを聴き漁りました。
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スパイクってジミだけどいいアルバムですよね。
なんかベロニカが朝の番組のテーマソングになってるし。