ロキシー・ミュージックのデビューから解散までとブライアン・フェリーのソロの代表曲を強引に20曲にまとめたLP時代は2枚組でリリースされたベスト盤。
あくまでもざっくりとなのでオリジナルアルバムを聴いてからのほうが楽しめるかも。
- Virginia Plain
- Hard Rain’s A-Gonna Fall
- Pyjamarama
- Do the Strand
- These Foolish Things
- Street Life
- Let’s Stick Together
- Smoke Gets in Your Eyes
- Love Is the Drug
- Sign of the Times
- Dance Away
- Angel Eyes
- Oh Yeah
- Over You
- Same Old Scene
- In the Midnight Hour
- More Than This
- Avalon
- Slave to Love
- Jealous Guy
アルバム未収録曲があるので聴き逃せないベスト
ベスト盤ってのはあまり好きではないので滅多に聴かないけど例外はある。
このロキシーミュージックの『ストリート・ライフ』と名付けられたベストは、オリジナルのアルバムに収録してない曲が数曲あるし、年代順に代表曲が構成されていてロキシーミュージックの時代ごとの変化が感じられて聴いていて楽しい気分になれる。
中でもデビューシングルで全英4位を記録した『ヴァージニア・ブレイン』 は、オリジナルのイギリス盤では未収録ながら日本盤とアメリカ盤のLPでは収録されていたが、CDになってからは未収録だった。
さらに全英10位を記録した『パジャマラマ(Pyjamarama)』も人気が高いにも関わらずアルバム未収録だったので初期のシングル2曲が聴けるのは嬉しい。
その他のシングル曲を中心に紹介すると『ストリート・ライフ(Street Life)』は全英9位、「恋はドラッグ(Love is the Drug)は、全英2位・全米30位の中期のヒット曲。
さらに78年の再結成後のシングル『ダンス・アウェイ(Dance Away)』は全英2位・全米44位、『エンジェル・アイズ(Angel Eyes)』全英4位、「オー・イエー(Oh Yeah)」全英5位、『オーヴァー・ユー(Over You)』全英5位・全米80位、『セイム・オールド・シーン(Same Old Scene)』全英12位、ラストアルバム『アヴァロンからは『夜に抱かれて(More than This)』全英6位、タイトル曲「アヴァロン(Avalon)」全英13位とヒット曲が目白押しだ。
ラストに収録された81年のジョン・レノン追悼のカバー曲『ジェラス・ガイ(Jealous Guy)』 は、ついに全英1位を記録しているが、こちらもオリジナル・アルバム未収録曲だ。
活動停止期間があったとは言え、長く活動していたバンドだからベストって言ってもかなり大雑把で特に中期なんかはすっぽり省かれていて一番売れた『ラヴ・イズ・ザ・ドラッグ』くらいしか収録されてないし、ファンならば何故あの曲がないんだ?なんて声もありそうだ。(いやある!きっとある)
それでも続けざまに聴くと初期のイーノ在籍時のシンセノイズ、当時のロックとしてはかなり斬新な複合リズムの導入、奇妙と洗練の間でバランスの良い中期、AOR路線の後期まで安定して良い楽曲を創ってきたバンドだと実感できる。
アルバム総評
ロキシー・ミュージックのベストアルバムは何枚か出てるけど、大抵はブライアン・フェリーのソロ作品とごっちゃになっている。
このアルバムも『Hard Rain’s A-Gonna Fall』『Let’s Stick Together』『Smoke Gets in Your Eyes』と4曲もフェリーのソロが収録されている。
全20曲でコンパクトに年代順にヒット曲、代表曲が収録されていて、その間をフェリーの代表曲を挟むという構成で純粋にバンドとしてロキシーの代表曲を網羅したベスト盤を聴きたいならこのアルバムがベストかな。
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