ケイト・ブッシュ/天使と小悪魔(Kate Bush/The Kick Inside)

2021年12月1日

ケイト・ブッシュ/天使と小悪魔

78年発売当時19歳で天才少女と呼ばれたケイト・ブッシュのデビューアルバム。

かつて日本盤では独自の本人の顔のアップ写真をジャケットを使用していたがリマスターされてからは欧米盤と統一された。

  1. 天使と小悪魔
  2. サキソホーン・ソング
  3. 奇妙な現象
  4. 風に舞う羽根のように(カイト)
  5. 少年の瞳を持った男
  6. 嵐ケ丘
  7. ジェイムズ・アンド・コールド・ガン
  8. フィール・イット
  9. 恋って何?
  10. ラムールは貴方のよう
  11. ローリング・ザ・ボール
  12. 生命のふるさと
  13. キック・インサイド

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痛いほど繊細な感性のデビュー作

デビューアルバムと言うのは誰でも重要な作品だけど多くの人がケイト・ブッシュと言ったらこのアルバムの印象が強いのでないだろうか。

特に日本では『嵐ヶ丘』が土曜夜の定番番組だった『恋のから騒ぎ』のオープニングテーマになっていたのでケイト・ブッシュ=「から騒ぎのテーマを歌ってる人」と認識している人が結構多いと思われる。

相当な横道にそれるけど、この思い切り目を見開いたケイト・ブッシュのPV観ると鳥居みゆきが思い浮かんじゃう。
もしかして影響受けてるのかな。

『嵐が丘』はケイト・ブッシュ自身にとっても特別な曲らしく80年代に再レコーディングされている。

しかし、『嵐ヶ丘』だけでは実にもったいない。

アルバム『天使と小悪魔』は、最初から最後までまるで不思議の国のアリスのように別世界のおとぎ話の様な見たこともないのに懐かしく切ないような幻想的な世界感があり聴く者を強烈に惹きつけるのだ。

まるで行った事もないファンタジーの世界が目に浮かぶような絵画的な音楽とも言える。

またアレンジとプロデュースしたアンドリュー・パウレルのセンスの良さ(特にベースライン)も素晴らしい。

オープニングの『天使と小悪魔- Moving』ではアルバムのイメージと世界観を見事に表現。
日本にもプロモーションのために来日してパフォーマンスを披露している。

ただ、公式に来日したのはこの1回きりでその後、ライブツアーも1回も行われていない。
21世紀になっても日本で1度もライブを行っていない数少ないビッグネームのアーティストとなってしまっている。

その次の曲、『サキソホーン・ソング(The Saxophone Song)』は何とヒネリもないタイトルだが、幻想的なピアノのアレンジと美しい旋律、ジャジーなエンディングが素晴らしい。

その当時全盛だったパンク・ロックとは一線を画する音楽性の高さと創造性を感じる。

 

10代で作曲したのが信じられないくらい『少年の瞳を持った男(The Man with the Child in His Eyes)』や『フィール・イット(Feel It)』などの楽曲には哀愁と深みのあり、そのクオリティの高さに驚かされる。

Feel It

アルバム総評

ケイト・ブッシュのアルバムは全部聴いたが、やはりこのデビューアルバムにあたる『天使と小悪魔』は収録曲のイントロからエンディングまで一切無駄がなく名曲ぞろいで別格の存在感がある。

『嵐ヶ丘』しか知らない人にも是非聞いて欲しいアルバム。

【アルバムデータ】

  • リリース 1978年
  • プロデュース アンドリュー・パウレル
  • BGM 恋のから騒ぎオープニング嵐ヶ丘
天使と小悪魔

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