似ている曲-松原みき/真夜中のドア&キャロル・ベイヤー・セイガー/It’s The Falling In Love
何かのコンピレーションアルバムを聴いていたらキャロル・ベイヤー・セイガー(Carole Bayer Sager)の『It’s The Falling In Love-邦題(恋をしましょう)』が、流れてきて途中で「これどっかで聴いた事あるよな?って考えてみたら松原みきの『真夜中のドア~Stay With Me」だったとしばらくして気付いた。


アレンジの部分的なパクリからインスパイア
『It’s The Falling In Love-邦題(恋をしましょう)』に関しては、マイケル・ジャクソンがカバーしていてそっちのほうが有名だけど、今回はアレンジがより似ているキャロル・ベイヤー・セイガーのバージョンで比較したい。
『It’s The Falling In Love』のイントロを聴いた時に「これはどっかで聴いた事あるぞ?」とすぐに気付いた。
It’s The Falling In Love
特徴的なイントロのアレンジがほぼそのままだったので、それが松原みきの『真夜中のドア~Stay With Me」だと分かるまで大して時間は掛からなかった。
真夜中のドア~Stay With Me
ググってみたら、どうやら『真夜中のドア~Stay With Me」の発表当時から似ていると指摘されていたらしい。まあそりゃそうだよな。
リリース時期は、『It’s The Falling In Love』が1978年、『真夜中のドア~Stay With Me」が1979年でドンピシャだった。
イントロだけで判断すると?
しかし、これは完全に似ていると言えるのはイントロのみでAメロに入ってしまうとまるで違う曲に聴こえる。
例えるなら以前行った事のある店と似たような看板のレストランがあって入ってみたら、全然違う料理が出てきたみたいな印象を受けた。
メロディーは、カラッと明るい『It’s The Falling In Love』に対して『真夜中のドア~Stay With Me」のほうは、歌い方にしても演歌に近い日本的な情感と哀愁がある。
アレンジにしても手数が多く、跳ねた16ビートを強調するソウル寄りの『It’s The Falling In Love』に対して『真夜中のドア~Stay With Me」は、手数が少なくバックはスカスカなディスコだが、そこに妙な味がある。
まとめ
これはアレンジの一部が似ていて引用しているのは明らかとは言え、もし、『真夜中のドア~Stay With Me」がパクリ曲と批判してる人がいたとしたら作曲者の林哲司に失礼じゃないかと思った。
むしろ現在よりずっと情報が少なかった当時、あのイントロのアレンジからこれだけの名曲を創り出した林哲司のプロの作曲家としての職人技に感心してしまう。
『It’s The Falling In Love』に似ている曲ならば、アレンジは控えめながら曲全体の雰囲気は、杏里の『My Special Love Scene』のほうが、より原曲に近いんじゃないかな。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません