グラムロックブームの終焉と共にデビューし、ニューウェーブブームの始まりに解散したあまりにタイミングが不運なビル・ネルソン率いるビー・バップ・デラックスのデビュー盤、邦題は『美しき生贄 』。
- 美しき生贄
- 愛は矢の如く
- ジェット・シルヴァー
- あるマドンナの肖像
- 夜にうごめく
- 空間の聖地
- ヨークシャーの風景
- 朝やけ
- 絶望は死の匂い
- 闇よ、おまえは背徳者
- ピース・オブ・マイン(ライヴ) (ボーナス・トラック)
- ミル・ストリート・ジャンクション(ライヴ) (ボーナス・トラック)
- ヨークシャーの風景(ライヴ) (ボーナス・トラック)
グラムロック第2世代最右翼のデビュー作
ちょっとビル・ネルソンがギター弾きまくり過ぎな感じもするけど、とってもカッコイイ!ビー・バップ・デラックスのデビュー作がこのアルバム。
ビー・バップ・デラックスを初めて聴いたのはバイト先のショップでたまたま中古で見つけたからで、特に予備知識があった訳ではなかった。
輸入盤だったので、いまだにビー・バップ・デラックスについて詳しい事は良く知らない。
一言で言うとビー・バップ・デラックスの音楽性はデヴィッド・ボウイとロキシー・ミュージックとコックニー・レベルのエエトコドリをしたようなスペイシーかつグラムテイストなロックンロールサウンドと言ったところか。
ただこれらのバンドよりビー・バップ・デラックスはもっとB級って言うか分かりやすい俗っぽさがある。
タイトル曲である『美しき生贄』のリズムは、デヴィッド・ボウイの『5年間』っぽいなとか、『ジェット・シルヴァー』のイントロは『すべての若き野郎ども』だなとか、この曲はロキシーの●●って曲っぽいとか影響された音楽が思い浮かぶ。
『夜にうごめく』のアコギメインでバンド演奏しているのとか、すごいグラム・ロックっぽい。
マーク・ボラン風のギターリフをスウィートみたいな俗なロックン・ロールナンバーに乗せた『空間の聖地』なんて最高!
アルバム総評
とにかくグラム・ロックの先輩達の音楽をよく聴いていて、バンドとして消化して取り入れているのがよく分かる。
ビル・ネルソンさん
「あんたグラムロック好きなんだねぇ」と言いたくなるのだ。
ビー・バップ・デラックスのアルバムは、リアルタイムでは日本盤CDは発売されていないのに、日本での人気が結構あるのも納得の粒ぞろいのグラムナンバーが揃った名盤。
2008年には日本盤CDが紙ジャケで発売されたりとグラムマニアには結構人気があるバンド、ビー・バップ・デラックスの代表作。
この俗っぽいところが良いんだよね。
- リリース
- 1974年
- iTunes試聴&ダウンロード
- Axe Victim – ビー・バップ・デラックス
美しき生贄収録曲の動画
No Trains To Heaven
コメント
私的100選? Be-Bop Deluxe「Axe Victim」
Axe Victim
Be Bop Deluxe
周りには、いわゆる「ロック」ファンはいない。うまくいえないが、古いロックに入り浸っているようなのは皆無である。自分自身もそういうわけではないと思うので、これも変な誤解を与えてしまいそうだが…
「ロック」は、恐らく個人史と結
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TBありがとうございます!ついにこのアルバムの記事を書かれたんですね!
それにしても、国内盤が出ていなかったのに、いきなりの紙ジャケ発売ですか!アルバムで聴けないようなボーナストラックがあれば買おうかな…。
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紙ジャケで完全にターゲット絞っての再発って増えてますね。
まだ詳細はわからないけどリマスターがうまくいっていれば買うかも知れません。
すぐに廃盤になりそうだし(ノ∀`)アチャー