渡辺美里 40周年 BITTER☆SWEET ULTRA POP TOUR 2025年11月24日 横浜BUNTAI

渡辺美里 40周年 BITTER☆SWEET ULTRA POP TOUR 2025年11月24日 横浜BUNTAI ライブレビュー
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15歳頃に聴いていた音楽に漬かる日々

多くの人は、音楽の好みは一般的に13〜16歳の間に決まると言われている。
31歳からはあまり新しい音楽を求め無くなり停滞し、33歳までに一生聞き続ける音楽が決まってしまうという。

去年からやっかいな難病にかかり、音楽を楽しんで聴く余裕がすっかりなくなり、このブログの更新も停滞している。20代途中まではプロミュージシャンを目指していたのにここまで音楽から遠ざかってしまうとは・・・

しかし徐々に以前聴いていた洋楽を中心に音楽をYouTube等で聴くようになっていった。
そして気付いたら自分が音楽を聴き始めた15歳頃に聴いていた楽曲に辿り着いた。

その頃、聴いていたのはBOOWY、レベッカ、バービーボーイズ・・・何十年もまともに聴いていなかった音楽達だった。

ある日、Google Discoverで渡辺美里がデビュー40周年ツアーで関内ホールでライブを行ったという本人のブログ記事が紹介された。

そういえば渡辺美里が好きだった

そんな事を思い出した。10代の頃は渡辺美里のニューアルバムが発売されれば必ずチェックしていたし、日常的に聴いていた。ライブに行くほど熱心なファンではなかったが好きだったのは確かだった。

でももう横浜でライブ終了しちゃったんだなと思いつつ、日程を確認すると11月24日に横浜BUNTAIでもライブが予定されたので「よし!行こう!」と決意した。

とは言え、チケットを購入したのは何だかんだで発売から2週間後くらいになってしまった。
まだ売ってるのかな?と不安もあったが、Cブロック10列という悪くない席だった。

横浜文化体育館って何年ぶりだろう?デヴィッド・ボウイのバンド、ティン・マシーン観に行った92年頃以来だろか。

チケット代は11.000円!?
はー高くなったもんだなー、まあ高校生の頃だったら躊躇するだろうけど、今だったらそれくらい何とかなるからね。絶妙な価格設定。

会場から開演まで

横浜BUNTAI

会場の横浜BUNTAIまでは自転車で行ける距離。
外周を一周したら、駐輪場がちゃんとあった。こんな近くでライブを観れるなんてサイコーだ!

40周年って事で代表曲の大半は歌ってくれると期待してその中でもどうしでも聴きたい5曲を挙げると『10 years』、『虹をみたかい』、『BELIEVE』、『Boys Cried』そして『My Revolution』、全部は無理だとしても3.4曲歌ってくれたら嬉しいなかな。

会場内に入るとBGMがa-haとかWAM!等の80年代の洋楽が流れている。やっぱりこの辺りが落ち着くんだよね。

そういえば客層は、私と同じ4、50代がほとんどで若者の姿も高齢者の姿もほとんど見当たらない。

ふと開演近くになって後ろの席を見るとしっかりと埋まっていたのでなんかちょっと安心した。

渡辺美里のイメージは、デビュー当時は10代の代弁者的なロック・シンガー路線、アイドル的な側面もあり人気が爆発した20代前半、その後はスタジアムロック的な志向のポップス歌手というイメージで90年以降は徐々に興味が薄れていった。

デビュー40周年を迎えた2025年現在、どんなシンガーになっているのか興味があった。

開演

横浜BUNTAI 渡辺美里

予定通り18時30分きっかりにステージは開演する。

オープニングは『ムーンライト ピクニック』。ヤバイいきなり知らない曲だ。あとで調べたら94年のシングルだったのだが、この頃からちょうど渡辺美里を聴かなくなっていた。

そういえば最近の楽曲をチェックするのを忘れていたのに気づいた。

それにしても1曲目から総立ちなのか。元気だな同世代たち・・・最後まで体力持つかな?

しかし2曲目の『サマータイムブルース』からは知っている曲が続いたので安心した。
4曲目で早くも聴きたかった『BELIEVE』、この曲ってドラマ『痛快!OL通り』の主題歌だったんだよな懐かしい。

『すき』も聴きたかった曲。大江千里って本当に渡辺美里に良い曲を提供し続けている。
ストレートな歌詞も良い。

中盤では『10 years』が演奏。美里が若い頃に書いた歌詞だが、この曲の歌詞は年を重ねる毎に響いて染みてくる。ここまで普遍的で深いテーマだったとは初めて聴いた若い頃は気づかなかったし、作詞した本人も思っていなかったのでないだろうか。

初期の名曲『Long Night』を挟んで槇原敬之が作詞・作曲した『折りたたみ傘』、はじめて聴いたけど、みんなの歌っぽい良い曲。

素晴らしい声量での『Lovin’ you』での歌唱は圧巻だった。リリースした若い時代には出せない厚みと深みがあり現在の年齢ならではの味があった。

『パイナップル ロマンス』からのアップテンポナンバーは、ほぼオリジナルのままのアレンジでテンポも落としていなかったのは予想していなかった。

アンコールで『My Revolution』のイントロが始まった途端、会場の空気感が変わったように感じた。やっぱりみんなこの曲が好きで聴きたかったんだな。40年近く経っても魔法が掛かったような曲で聴いていて幸せだった。

『恋したっていいじゃない』が始まるまではギターとベースのアドリブソロとかでちょっと引っ張り過ぎかなと感じた。

盛り上がったままで終わるのではなく『eyes』を挟んでクールダウンして終わるのが大人のステージという感じだった。

セットリスト

  • 1.ムーンライト ピクニック
  • 2.サマータイムブルース
  • 3.シャララ
  • 4.BELIEVE
  • 5.BIG WAVEやってきた
  • 6.すき
  • 7.いつかきっと
  • 8.10 years
  • 9.Long Night
  • 10.折りたたみ傘
  • 11.シンシアリー(Sincerely)
  • 12.Lovin’ you
  • 13.パイナップル ロマンス
  • 14.虹をみたかい
  • 15.BITTER☆SWEET ROCK’N’ROLL
  • 16.JUMP

アンコール

  • 17.My Revolution
  • 18.恋したっていいじゃない
  • 19.IT’S ALL RIGHT!
  • 20.eyes
  • 21.オーディナリー・ライフ

総評

曲順や構成は一考の余地ありに思えるが、デビュー40周年を経過しても衰えのない声量、安定したピッチは健在で渡辺美里は、数少ない本物のプロの歌手だったとライブであらためて実感した。

40年活動してホールツアーができる人気と実力に裏打ちされた18時30分きっかりに開演、21時ジャストで終演というペース配分も含めてプロフェッショナルなステージだった。

Cブロック10列というのは思ってたよりもステージから遠く、私の視力では渡辺美里の表情は分からなかったが、聴きたい5曲のうち『Boys Cried』以外の4曲を歌ってくれたので満足している。

病気で体力が落ちているので2時間半持つか心配だったが、何とか乗り切れて良かった。
とりあえずこの記事を書くエネルギーをもらえたので「ありがとう美里!」と言いたい。

帰りにチョコレート効果をお土産としてもらった。その時は薄暗くて気付かなかったけど、オリジナルデザインだった。こういうのって結構嬉しい。

チョコレート効果 渡辺美里バージョン

BITTER☆SWEET ULTRA POP TOURだったからチョコレートだったのか!とこの記事を書いている途中でやっと気づいた。

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