ビョーク、ステージで「チベット独立」を叫び中国政府が抗議

フリーチベット ビョーク Bjork

ビョークは、2008年3月2日の上海市で行われた中国公演のステージ上で「チベット!チベット!」と叫び中国当局から許可を得ていない楽曲「Declare Independence(独立宣言)」を歌い始めた。

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中国文化部の対応とコメント

Bjork - Declare Independnce for Tibet - Shanghai

ビョークの行為に対して中国文化部は彼女に対し法的措置をとると3月7日に発表した。

中国文化部スポークスマンは、政府は国際的文化交流活動を積極的に奨励しているが、国内で活動する海外のアーチストや団体は国家の「営業性演出管理条例」を遵守しなければならないと強調した。

中国大使館のコメント

「ビョークさんが上海で取った行動に、中国の人々は強い憤りを感じている。

中国は多民族国家であり、チベットは古代から中国の不可分の一部だ。これが国際社会の認識とされており、チベットを独立国家として認めている国はひとつもない。
チベットを中国から独立させようとするいかなる試みも、中国人と正義を重んじる世界中の人々から、必ず反対を受けるだろう」

それにしても突っ込みどころ満載のコメントだな。

ただ中国政府の立場としてはチベット侵攻以前から国家と認めない事情は理解は出来る。

チベットでもし何かが起これば次は台湾やウイグルなどに飛び火する事を中国政府は何よりも恐れているのだから。

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ビョークとチベット

もともとビョークはチベットは独立すべきという考え方であり、1996年にサンフランシスコで行われた『フリー・チベット(Free Tibet)』コンサートにも出演している。

にも関わらずわざわざ国内に呼んだ中国政府に問題があったとしか言いようがない。

Björk - San Francisco (1996)

ディクレア・インディペンデンスについて

中国政府が問題とした『ディクレア・インディペンデンス(Declare Independence)』はもともと、デンマークに属するグリーンランドとフェロー諸島の独立運動について書かれた曲だった。

だが、ビョークがこの曲のテーマをチベット問題と置き換えたのは間違いないだろう。

アルバムでは『ヴォルタ』に収録されている。
ビョーク自身がPVでは軍服を着て出演している。

Björk - Declare Independence

ビョークの曲の中では非常に政治色が強い曲であり、これ以前にも日本公演で歌詞を「コソボ」に置き換えてコソボのセルビアからの独立宣言を支持し、以降のセルビア公演が中止になっている。
今回はビョークよくやった!と言いたくなる。

別にビョークが発言して何かが変わるとはとても思えないが、国外特に日本へ中国国民の不満をそらそうとしている言論の自由すらない中国当局は音楽の力を必要以上に恐れているように感じる。

こんな事にいまだにワクワクするのは青臭いだろうか?

コメント

  1. nasumayo より:

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    すごい勇気があると言うか無謀っていうか、まーそこがいいんですけど。
    今度は台湾でやってほしいっす。