1983年に行われたデヴィッド・ボウイのシリアス・ムーンライトツアーのカナダ、モントリオールでの公演を収録した2枚組ライブアルバム。
ボウイが人気がもっとも高くプラチナチケット化していたツアーだけにきらびやかなスーパースターとしての時代のボウイを感じることができる。
Disc1
1. Look Back In Anger 3:13
2. Breaking Glass 2:55
3. Scary Monsters (And Super Creeps) 3:30
4. Rebel Rebel 2:16
5. “Heroes” 5:03
6. What In The World 3:47
7. Life On Mars? 4:08
8. Sorrow 2:46
9. Golden Years 3:25
10. Fashion 2:37
11. Let’s Dance 4:44
12. Red Sails 3:38
13. China Girl 5:12
14. White Light/White Heat 4:44
Disc2
1. Station To Station 8:55
2. Cracked Actor 3:20
3. Ashes To Ashes 3:50
4. Space Oddity 5:24
5. Band Introductions 1:20
6. Young Americans 5:21
7. Cat People (Putting Out The Fire) 4:11
8. TVC 15 3:45
9. Fame 4:33
10. Star 2:39
11. Stay 8:20
12. The Jean Genie 6:18
13. I Can’t Explain 2:53
14. Modern Love 3:43
有名なブート音源がついにオフィシャルで発売
大ヒットアルバム、レッツ・ダンス発表直後に行われた1983年のシリアス・ムーンライトツアーのライブ音源は、意外と少ない。
オフィシャルではツアーDVDが発売されているが、編集がダサくてライブの魅力をイマイチ伝えきれていない。
そんなシリアス・ムーライトツアーの中でもブートレグでかなり出回っていたのが、このモントリオールでのライブ音源だった。
そのブートレグは今でも手元にあるのでそちらと比べてみよう。
新たな収録曲
これまで発売されたブート盤に含まれておらず今回初めて聴いたのが以下の曲だった。
これらの曲を収録した関係上、今回のCDは2枚組になっている。
ディスク1
- Breaking Glass
- Red Sails
- Golden Years
ディスク2
- Band Introductions
- Cat People
- TVC 15
- Star
- Stay
- The JeI Can’t Explainan Genie
- Modern Love
音質
当然、ブート盤に比べればノイズはかなり取り除かれておりクリアになっている。
だけど期待していたほど良くもなかった。
それとこの手のライブ音源はどうししても手を加えていないブート盤のほうがライブの臨場感が再現できている部分もある。
注目点
前半にあたるディスク1でのクライマックスが、『Golden Years』、『Fashion』、『Let’s Dance』と連続するディスコ3部作のパート。
特に『Fashion』のエンディングから『Let’s Dance』のイントロまで間をあけずに曲がスタートする部分の観客の盛り上がりはハンパない。
曲のアレンジも他のツアーではやっていない演出も多く聴きどころは多い。
まずシリアス・ムーンライトツアーは、コーラス専門のパートが2人いたのでコーラスがしっかりしている。
そして一番の特徴はブラス隊が入っている部分だろう。
ボウイの他のツアーではせいぜいサックスが1人加入する程度なのでロックコンサートとしては、かなり大所帯のバンドだった。
ただ『Heroes』みたいなシリアスな曲をブラスアレンジが入るとガクっときてしまう面もある。
『Stay』のアレンジは、このツアー独自のものでタワー・オブ・パワー風のブラスアレンジがかっこ良い。
さらに後半のギターソロの部分でカーロス・アロマーのコードカッティングのソロが入るのだが、それがやたらかっこ良い。
まとめ
演奏に関してはほぼノーカットなのでライブでの盛り上がりと流れを感じた。
デヴィッド・ボウイは、ツアー毎に曲のアレンジをガラっと変えるので、この時期でしかやっていないアレンジが聴ける。
シリアス・ムーンライトツアー唯一のオフィシャルライブアルバムとしての価値は充分にあった。
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