ボーカル以外にもピアノ、チェロを演奏するUKの女性シンガー・ソングライター、ミスティ・オールドランドのデビュー・アルバム。
代表曲『ガット・ミー・ア・フィーリング』収録。
- アイ・ロート・ユー・ア・ソング
- ア・フェアー・アフェアー(ジュ・テーム)
- ガット・ミー・ア・フィーリング
- インプリズン・ミー
- ホワイ・ドゥ・アイ・トラスト・ユー
- キャロライン
- キッシング・ザ・プラネット
- ワン・ワールド
- ユー・アー・ザ・ワン
- ライク・アイ・ニード
- アイ・オーフン・ワンダー
- グルーヴ・エターニティ
- スティル・マイ・ハート
90年代UKソウルブームに埋もれた名盤
まず何でミスティ・オールドランドの事を知ったかと言うと、リアルタイムで聴いていた訳じゃなく、本作『スーパーナチュラル』がブックオフの105円の棚(当時)にあったのを何となく買ってみたのです。
全然期待してなかったけど、これがかなり良い感じだった。
時期的には女性ヴォーカルのUKソウルが流行していた頃でやっぱりミスティ・オールドランドもそんな流れにのってデビューしたひとりだったようだ。
ただ同時期のシンガーと違うのは打ち込みはあまり使わずに生の楽器で演奏している点。これによりソウルフルな躍動感があり血の通った音楽として伝わってくる。
ジャジーでオシャレなムードもあり日本人が好みそうなサウンドで、日本でもそれなりに売れたようだ。
ミスティ・オールドランドは、1993年にリリースした『ガット・ミー・ア・フィーリング(Got Me A Feeling)』でソロデビュー、UKチャートで59位を記録している。
本国ではたいしてヒットしていないが、これが日本で評判となり、翌年リリースされたアルバムが日本でも発売されたようだ。
日本でもオリコンの洋楽チャート?で1位になったとかの記述も見つけたが、当時の情報がほとんどなく詳細が分からない。
日本語の字幕があるライブ・バージョンの動画も見つかった。
これって日本でのライブなのかな?
この『ガット・ミー・ア・フィーリング(Got Me A Feeling)』は、Bonnie Pinkが日本語を交えてカバーした事により日本での知名度が高くなったのは確か。そういえば当時ラジオとかで聴いた覚えがある。
Bonnie Pinkバージョンはこちら。
ジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンスブールの『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(Je t’aime moi non plus)』のリズムをサンプリングしてヒップホップ風に仕上げたもうひとつのシングル曲『ア・フェアー・アフェアー(A Fair Affair)』も、UKチャート49位と大きなヒットにはなっていないが、『ガット・ミー・ア・フィーリング(Got Me A Feeling)』より順位が上なのはちょっと意外だった。
シングル曲と他のアルバム収録曲に落差があるかというとそうでもなく、『インプリズン・ミー』では、普通にリズムはR&Bだが、後半のギターソロのみオルタナティブ・ロック風で終わるあたり一筋縄ではいかないユニークさがあり、ミニー・リパートンのような70年代ソウル風『ユー・アー・ザ・ワン』などバラエティにも富んだ内容となっている。
アルバム総評
基本的には当時ありがちだったオシャレなクラブ系サウンドなんだけど6.70年代のソウルにも通じるソウルフルなエネルギーも感じる。
Amazonで中古が100円以下で販売されているけど、これお買い得ですよ!と大声で言いたくなるほど良い内容だった。
声もキュートだしリンダ・ルイスとか好きな人にもおすすめのアルバム。
この人なぜかアルバムジャケットでもライブでも男装してるんだけど、情報がないので何でだかは分かからない。
本当にこの時代のUKソウルはネットにもデータがなさすぎ!
コメント
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懐かしいなー。派手さは無いけど、なかなかの好盤で、一時は愛聴盤でした。当時、アシッドジャズの流れで、この手のサウンドが流行ってましたね。
いちおう、Fair AffairとGot me a feelingはUKでヒットしてましたよ。
あいまいな記憶ですけど、たしか、このアルバムの出した後、結婚したか何かで活動を休止して、その後はリリース作品は無いながらもシンガーソングライターとして細々と活動してました。
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情報ありがとうございます。
ミスティ・オールドランドに関しては英語で探しても情報が本当に少なくてあんまり書きようもなかった感じだったんです(;・∀・)
Amazonでは何枚かアルバムがあるので結構人気はあったと思うのですがネットが普及する以前のことですからねー
非常に才能のある人だと思うので新しいアルバムも聴いてみたいですね。