フリーソウルブームの影響で再評価されているミニー・リパートンのベスト盤。
5オクターブの音域と卓越した歌唱力、甘い歌声は現在でも聴く者を魅了する。
- ミニーとのひととき
- パーフェクト・エンジェル
- メモリー・レーン
- ラヴィン・ユー
- 恋の予感
- 充ち足りた午後
- インサイド・マイ・ラヴ
- 恋人と友達と
- ウーマン・オブ・ハート・アンド・マインド
- 妖精の誘惑
- 私のお気に入り
- もう一度,ミニーとのひととき
- ミニーの楽園
伝説のR&Bシンガーのベスト
アーティストの意向とか全体の流れを無視されてるからベスト盤ってのは基本的に好きではないが、このミニー・リパートンのベストは代表曲の『ラヴィン・ユー』以外にシングル曲や未収録だったライブ・テイクやオリジナル・アルバム未収録のシングルバージョン等レア曲もあり、ミニー・リパートンに興味を持った初心者がまず聴いてみるのにおすすめのアルバム。
ミニー・リパートンのオリジナルのアルバムをいくつか持っていてこれはこれで独立したアルバム作品として聴ける。
ミニー・リパートンの一番の魅力は代表曲『ラヴィン・ユー』に代表される鳥のさえずりのような高音まで5オクターブの音域を誇りながらスウィートでキュートなその歌声。
本当の鳥のさえずりとミニーの歌声がマッチしたとても心地よい、究極にシンプルで美しい一度聴いたら忘れられない名曲中の名曲。
『インサイド・マイ・ラヴ』は、王道R&Bの名曲と言えるが、この歌いかたは普通のシンガーにはマネが出来ない。
後半のクライマックスまで徐々に盛り上げ歌い上げるバラードの『メモリー・レーン(Back Down Memory Lane)』も素晴らしい。
5オクターブって音域は信じられないほど広い!(普通の人は1オクターブ半くらい)
ミニー・リパートンをリスペクトしてるのは幼き日に高温ファルセットを真似して唄っていたマライア・キャリーをはじめフォロワーは多い。
ちなみにJ-POPの歌手の宣伝文句で〇オクターブの歌姫とかのほとんどが下駄を履かせている。
実際にはプロの歌手でも5オクターブどころか3オクターブ以上出る人すらマレなのだから。
アルバム総評
31歳で乳がんで亡くなるまでのミニー・リパートン短い生涯がつまったこの楽曲集は永遠に美しいままだ。
活動期間が短いのでオリジナルのアルバム数は少なく、代表曲を網羅したこのアルバムは入門編として最適。
改めてキュートな歌声に並外れた歌唱力と音域を持つ希有のシンガーだったと実感できた。
出来ればミニー・リパートンの全アルバムをリマスターで再発してほしいところ。
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