ウルトラヴォックス!/HA!HA!HA!(Ultravox)
ウルトラヴォックス!が本格的にブレイクする前のジョン・フォックス(John Foxx)在籍時の77年の2ndアルバム。
当時イギリスで流行のパンクとテクノ的要素の先取りした演奏はまさにニュー・ウエーブと呼ぶに相応しいかった。
1. ロックロック
2. フローズン・ワンズ
3. ウェスタン・ワールド
4. ディスタント・スマイル
5. マン・フー・ダイズ・エヴリ・デイ
6. アーティフィシャル・ライフ
7. スティル・アライヴ
8. ヒロシマ・モナムール
パンクに飽きてきた頃にこんなアルバムが発表されたらそりゃ当時の若いリスナーは飛びついたんだろーなと容易に想像できる自由奔放なアイディアと勢いのよさが心地よい。
ウルトラヴォックス!のアルバムの中でも特に『HA!HA!HA!』は深く考えないで勢いで作りました!感が全体から漂っていて非常にロック的!
エレピと変なギターフレーズの組み合わせはは同時期のUKバンドのXTCの初期とも共通点があるが、ウルトラヴォックスのHA!HA!HA!ではギターのノイズがかなり強調されている。
特に3曲目の『ウェスタン・ワールド』なんかはいきなりフィードバックノイズから曲が始まるし、ギターソロもフィードバックを何重か重ねて録音している。
今ではこんなのは当たり前の90年代のグランジの定番の手法だけど、これを70年代にすでにやっているにも関わらずアルバム全体の聴いた印象がポップだと言うのが結構スゴイ。
もちろん60年代にヴェルヴェット・アンダーグラウンドがやってた流れがあるんだろうけど、ヴェルヴェッツはポップとはとても言えなかったし。
『ヒロシマ・モナムール』のサックスの入れ方はモロにロキシー・ミュージック風だけどもっとB級的というか、リズムボックスを使ったチープなオケがいい味を出している。
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Ultravox – Ha! Ha! Ha! (Remastered) [Bonus Track Version]
HA!HA!HA!収録曲の動画
Ultravox /Rock Wrock
Frozen ones
The Man Who Dies Everyday
ディスカッション
コメント一覧
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鍵盤も強いですが、やはりギターの歪みの音が一番強いようですね。ヒロシマのリズムボックスとサックスの相性がメチャクチャなのがまたいいというか(笑)
ジョン・フォックス期の中でも特に好きなアルバムです。
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あのリズムボックスは予算も時間もない苦しまぎれだたったのかも知れないけど、
コレ聴くと最近の長い時間をかけてレコーディングする傾向に少し疑問を感じます(笑