ザ・ジャム/イン・ザ・シティ(The Jam/In the city)

70年代 ロック UK

当時10代だったポール・ウェラー率いるザ・ジャムのデビューアルバム。
収録曲が短くストレートでシンプルな演奏はパンクロックというよりもビート・ロック寄り。

  1. 芸術学校
  2. 住所変更
  3. スロー・ダウン
  4. 時に追われて
  5. 気ままに
  6. バットマンのテーマ
  7. イン・ザ・シティ
  8. 都会の音楽
  9. ノン・ストップ・ダンシング
  10. 今度こそ本当
  11. テイキング・マイ・ラヴ
  12. 煉瓦とモルタル
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元祖ビート・パンクバンド?

このデビュー当時の『イン・ザ・シティ』のジャムの音楽性を一言で言うならセックス・ピストルズに影響を受けたザ・フー。

音楽的にはパンクと言うよりもモッズ寄りでファッションもジャケット写真を見ても分かるとおり、安全ピンよりもネクタイが似合うってイメージ。

ギターの音色にしてもエフェクターを使わずにアンプ直結の潔いサウンド。

やはり時代的にパンクの影響は受けているんだけど、どちらかとパブロックを洗練させたようなタイトでシャープなバンドサウンドで細いネクタイでお揃いのスーツのファッションをとっても、その他大勢のパンクバンドとは差別化を図っており、ポール・ウェラーの俺たちはお前らとは違うんだぜ!っていう意気込みを感じる。

タイトル曲である『イン・ザ・シティ』のポップなメロディーと歯切れの良い演奏は、80年代後半以降に日本で流行するビート・ロックと呼ばれるザ・ブルーハーツやJUN SKY WALKER(S)らの演奏スタイルに非常に近く彼らのルーツはこのアルバム辺りなのかな?と感じる。

アルバムの中で取り立てて良い曲はそのタイトル曲くらいしか見当たらないが、アップテンポのナンバーで2分前後の短めの楽曲ばかりが収録されているので小気味よくアルバム全部聴いても31分で終了してしまう潔さ。

ザ・ジャムが、その後に音楽的に洗練されすぎてあまりにもバンドサウンドから遠ざかってしまったためにバンドが解散になったとしたら、この『イン・ザ・シティ』は、荒削りながらも最も純粋でパワフルなバンドサウンドでメンバーの結束力も強かったのではないか。

そしてパンクバンドって言うにはあまりにも演奏が同時期に活躍したバンドに比べてタイトでキレがあり、テクニック的にも頭一つ抜けていた存在だった。

一切の小細工なくひたすら30分強、疾走しまくる若さあふれる一枚。

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