ザ・ジャム/セッティング・サンズ(The Jam/Setting Sons)

2022年5月21日

ザ・ジャム/セッティング・サンズ

ポール・ウェラー率いるザ・ジャムの最高傑作の呼び声高い1979年リリースの4thアルバム。
演奏も曲作りも安定感が出てきても疾走感あふれるシンプルなアレンジは相変わらず。

  1. 電話のあの娘
  2. 引き裂かれぬ仲
  3. プライヴェイト・ヘル
  4. 少年の兵士
  5. 不毛の荒野
  6. 燃え上がる空
  7. スミサーズ-ジョーンズ
  8. サタデーズ・キッズ
  9. イートン・ライフルズ
  10. 恋はヒート・ウェイヴ

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目次

ザ・ジャムの代表作であり完成形

かつてはあまりにシンプルすぎてちょっと物足りない感もあったザ・ジャムも4枚目になるとすっかり風格が出てきて安定感がある。

ポール・ウェラーのソングライターとしての成長はもちろんのこと、キレのあるドラムのシャープなリズム、思いっきり強調されたブルース・フォクストンのグイグイくるベースラインに乗せたギターリフはスリーピースバンドならではの一体感のある魅力が詰まっている。

アルバム全体的に演奏がタイトに決まって小気味良いし全10曲ってのも潔くて良い。

従来のネオモッズ的なタイプの曲以外にもリコーダーのリフがとても印象的な『不毛の荒野』、ストリングズを効果的に取り入れた『スミサーズ-ジョーンズ』などそれまでのジャムにはなかった幅広い音楽性が混在していて聴き所は多い。

『プライヴェイト・ヘル』のたたみかけるビートとギターリフは日本のビート系バンドへの間接的な影響も大きそう。

『燃え上がる空(Burning Sky)』などを聴くとザ・ジャムのバンドサウンド的にはすでに完成形でこれ以上バンドが成長するには変化が必要になる時期になってきているように思える。

のちにスタイル・カウンシルでパートナーになるミック・タルボットが参加したマーサ&バンデラスのカバー曲『恋はヒート・ウェイヴ』のジャジーなアレンジはその後のサウンドを予感させて興味深い。

アルバム総評

すでにパンクの影響も薄らいで、キンクスやフーの後継者的ないかにもイギリスのバンドらしい風情のサウンドに変化してきた。

キンクスもそうだけど、この手のイギリス的過ぎるバンドって日本人にとってはちょっと取っ付きにくいために、ザ・ジャムも『セッティング・サンズ』というアルバムも過小評価されている気がしてならない。

【アルバムデータ】
チャート 全英4位、全米137位

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セッティング・サンズ収録曲の動画

The Jam – Going Underground

The Eton Rifles

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