ラー・バンド/パフュームド・ガーデン・ザ・ベスト・オブ(RAH band Best)

ラー・バンド/パフュームド・ガーデン・ザ・ベスト・オブ ベスト・オムニバス

ちょっと前のSF映画のBGM風な近未来的サウンドでどこか品の良さも感じさせるリチャード・ヒューソンによるユニット、ラー・バンド(RAH band)の1977~88年までの楽曲を集めたベスト盤。

収録曲
  1. CLOUDS ACROSS THE MOON
  2. PERFUMED GARDEN (’85 VERSION)
  3. SOMETHING ABOUT THE MUSIC
  4. SAM THE SAMBA MAN
  5. WHAT’LL BECOME OF THE CHILDREN
  6. THE SHADOW OF YOUR LOVE
  7. WOOGIE BOOGIE
  8. SWEET FORBIDDEN
  9. NICE EASY MONEY
  10. SORRY DOESN’T MAKE IT ANYMORE
  11. PERFUMED GARDEN
  12. CLOUDS ACROSS THE MOON (SUPER NOVA MIX)
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アナログ盤で人気だった近未来オシャレサウンド

このベストアルバムを買う前のRAH band(ラーバンド)に関する予備知識はアナログ盤でやたらとプレミアが付いていて高値で取引させているらしいバンドと言う事のみだった。

発売当時たいして売れなかったが、後になって音楽性の高さに気付いたマニアックなファンが増えてプレミアが付いてたりする典型的なパターンなのだろうか?

一応、ラー・バンドってバンド名義だが、バンドって言ってもビートルズを等のプロデューサーとして知られるリチャード・ヒューソンがほとんど一人でやってるから単独ユニット、ソロプロジェクトみたいなもんらしく、なんでもその昔ディスコブームの頃にマニアックなファンに支持されていたそうな。

日本盤に付属されていたライナーにもその辺のプロフィールなど詳しくは書かれてないので詳細は不明、もうちょっと情報が欲しかったところ。

年代順に収録されているかも不明だが『Clouds Across The Moon』からスタート。どうやらこの曲が代表曲らしくPVもみつかった。何となく頭に浮かんだのがジェーン・フォンダ主演の60年代SF映画『バーバレラ』だった。

21世紀に入ってからのリアルなSFじゃなく想像上のファンタジーSFって感じのキラキラ、フワフワした感じのイメージだ。

Clouds Across The Moon - RAH Band

続いてはタイトル曲になっている『Perfumed Garden』。
それにしても気の抜けたヘナヘナなヴォーカルだなぁ。その素人っぽさが妙に味があるけど。

こちらは普通のソウル・ディスコっぽいアレンジだ。『Clouds Across The Moon』と同様にベースラインが凝っていてカッコ良い。

RAH BAND Perfumed Garden 1981

『THE SHADOW OF YOUR LOVE』のシンセ・ソロがカッコ良い!この手のシンセの音ってこの時代の機材でしか出せない味がある。80年代前半だと日本だとYMO、ゴダイゴとかうる星やつらのサントラあたりでもこの手のサウンドはあったから影響受けてるのかな。

Rah Band - the shadow of your love

アルバム総評

サウンドは、安っぽいながらもソウル・ディスコ系のシンセベースに時折入るSF的な効果音に自己主張のない平坦な女性ボーカルが乗る感じ。

今となっては全体的にショボイ音だが、妙な味があって宇宙旅行的というか7.80年代のアニメ、銀河鉄道999とかうる星やつらのイメージも浮かんでくる。

おそらく偶然に任せた部分はほとんどなく計算しつくされた箱庭ディスコ的な音楽。

このパフュームド・ガーデン・ザ・ベスト・オブのCDはせめて廃盤にならないで誰でも気軽に聴ける音楽であって欲しかったが残念ながらこのアルバムも廃盤となってしまった。

ベストなのに12曲しか収録されてないし、選曲にはやや不満もあるが、当時としては珍しい日本で発売されたラー・バンドのCDだった。

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