デュラン・デュラン(Duran Duran)による95年リリースの全曲カバーアルバム。
比較的メジャーなアーティストの好きな楽曲を素直に取り上げ、ちょっと素直じゃないアレンジに仕上げた好企画盤。
- ホワイト・ラインズ
- アイ・ワナ・テイク・ユー・ハイヤー
- パーフェクト・デイ
- ウォッチング・ザ・ディテクティヴス
- レイ・レディ・レイ
- 911イズ・ア・ジョーク
- サクセス
- クリス水晶の舟
- ボール・オブ・コンフュージョン
- サンキュー
- ドライヴ・バイ
- アイ・ワナ・テイク・ユー・ハイヤー・アゲイン
- ダイアモンドの犬
- ファム・ファタル(宿命の女)
音楽的バックグラウンドが見えるカバーアルバム
カバーアルバムの場合、知る人ぞ知るマイナー曲を取り上げて自分流に仕上げるタイプと音楽的に借りのあるアーティストへの恩返し的な意味合いが強いタイプがあるが、デュラン・デュランのアルバム『サンキュー』はタイトルのとおり完全に後者の方だろう。
スライ&ファミリーストーン、パブリック・エナミー、ドアーズ、エルヴィス・コステロ、デヴィッド・ボウイ等バラバラっぽいんだけど、トータルで見ると「あーなるほど」と思えてくる。
一番面白かったのが、エルヴィス・コステロの『ウォッチング・ザ・ディテクティヴス』
(アルバムマイ・エイム・イズ・トゥルーに収録)
あのシンプルな曲をここまでスタイリッシュで耽美なアレンジにするとはって感じの原曲を知っていても、ちょっと聴いた位じゃ気付かないぶっ壊し方がイカス!
オリジナル・リリース当時は、日本盤のみボーナストラックとして『ダイアモンドの犬(Diamond Dogs)』アルバムダイアモンドの犬に収録と『ファム・ファタル(宿命の女)Femme Fatale』アルバムヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコが収録されていたが、後に通常どうりに収録されている。
この2曲が無かったらアルバムの印象が全然違っていたかもってくらいハマってる。
デュラン・デュランは、ボウイの曲だと他にも『フェイム』をカバーしているけど、こちらの『ダイアモンドの犬』のカバーの方が、近未来で退廃的な曲のイメージとバンドのイメージがマッチしていていい感じ。
ベストトラックはラストのヴェルヴェッド・アンダーグラウンドの『ファム・ファタル(宿命の女)』。
原曲の世界観を踏襲しつつデュラン・デュランらしいロマンティックなアレンジをほどこした名カバーに仕上がっている。
アルバム総評
発表当初は酷評されたそうだが、当時の多くのファンが求める音楽と違っていただけで、この選曲とアレンジのセンスの良さは再評価されるべきアルバム。
コメント
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お初にお邪魔させて頂きますm(__)m
このカヴァーアルバム、私も好きなんですよー!
思い出すと、引っ張り出して今でも良く聴いてます。
私は、
スライの♪アイ・ワナ・テイク・ユー・ハイヤー
ZEPの、♪サンキューが好きですねぇ!
この2曲は、ちょっと間違えちゃうと、ホントにヤバい曲。
でも、
デュラン・デュラン節全開で、しっかりと敬意を払っている
ように私には聴こえて来て・・・ワクワクしちゃいます!
もちろん、
♪ファム・ファタル、ダイアモンドの犬もイイカヴァーしてますよね?
もっともっと・・・評価されてもイイんじゃない?凄く感じますねー。
またお邪魔させて頂きますm(__)m
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はじめまして。
スライはちょっと意外でしたけどカッコいいですよね。
カバーでありながら自分たちのカラーをここまで出せるアルバムはそうないと思います。