ウィルコ・ジョンソン/アイス・オンザ・モーターウェイ(Wilko Johnson/Ice On The Motorway)
元ドクター・フィールグッドの初代ギタリスト、ウィルコ・ジョンソンのソロ名義第1弾アルバム。
ブルースを源流としながらも情念を感じさせないカッティング主体のまったく違った角度からのギタープレイのアプローチはいま聴いても十分インパクトがありエキサイティング。

1. ボトル・アップ・アンド・ゴー
2. カイロ・ブルース
3. ダウン・バイ・ザ・ウォーターサイド
4. アイス・オン・ザ・モーターウェイ
5. 窓からはい出せ
6. リーヴ・マイ・ウーマン・アローン
7. ホエン・アイム・ゴーン
8. オール・ライト
9. キープ・イット・アウト・オブ・サイツ
10. ロング・トール・テキサン
11. ザ・フーミィ
ソロデビューアルバムにして最高傑作
やっぱりドクター・フィールグッドはウィルコ・ジョンソンがいた頃が一番カッコ良かった。
あのカクカクした動きにピックを持たずに指で打ち鳴らすカッティングギターの気持ちよさはウィルコ・ジョンソンならではのものだ。
そのウィルコ・ジョンソンがソロになって発表した初のアルバムがこの『アイス・オンザ・モーターウェイ』だ。
その曲構成は非常にシンプルで確かにブルースを原型としているのがわかる。
だけどそのギタープレイはひたすらカッティング、カッティング、でリズミカルに刻み、ブルースの持つ悲しみや情念よりもダンスミュージックにも通じるリズミカルに踊れる楽しさを感じる。
この辺はギャング・オブ・フォーのギタリストのアンディ・ギルにもかなりの影響を与えたようだが、ギャング・オブ・フォーの再評価はあってもその師匠格のウィルコ・ジョンソンにまで注目がなかなか行かないのが非常に残念!
音質はその前のバンド名義で発表されたミニアルバムの『プル・ザ・カヴァー』よりもクリアでこもっていないので聴きやすい。
演奏もさらにタイトでシャープ。
元々ギタリストであるウィルコ・ジョンソンのヴォーカルは不安定で心もとない。
でもあのカッティングギターにはあの声が一番合っているような気がする。
地味に何度も来日してくれる親日家でもあるウィルコ・ジョンソンが再評価されCD再発が待たれる。
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