4年の活動を終えた解散記念として発表されたジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーによるデュオ・ユニット、ワム!のベスト盤。
80年代ポップスの魅力が詰まった名曲ぞろい。
- ワム・ラップ!
- ヤング・ガンズ
- バッド・ボーイズ
- クラブ・トロピカーナ
- ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ
- ケアレス・ウィスパー
- フリーダム
- ラスト・クリスマス(プディング・ミックス)
- エヴリシング・シー・ウォンツ(恋のかけひき)(リミックス)
- アイム・ユア・マン
- ディファレント・コーナー
- バトルステーションズ
- 哀愁のメキシコ
- エッジ・オブ・ヘヴン
ワム!の代表曲がまとめて聴ける1枚
何を隠そう私が初めて聴いた洋楽アルバムがこのワム!『ザ・ファイナル』だった。
思えば80年代の日本は、現在ほど洋楽が遠い存在ではなくJ-POPなるジャンルも存在しなかったし、洋楽ポップス自体のアピール力もあった時代だった。
その中でも特にワム!の存在感はかなりのものだった。
ジョージ・マイケルの王子様的なルックスと起承転結がハッキリとした分かりやすいメロディとアレンジは日本人にも受け入れやすかったのだ。
そのワム!が残した代表曲のほぼ全てを網羅したのがこの『ザ・ファイナル』だ。
もし洋楽に興味はあっても、どこから入っていいか分からない人にはこのアルバムはオススメ。
まずアルバムオープニングを飾る『ワム・ラップ!-Wham Rap! (Enjoy What You Do)』から。
この曲はまだ当時馴染みがなったラップと言う新しい黒人音楽(当時はそんな認識だった)をいち早くポップスに取り入れた意欲作だ。
同時期に似たような事をやっていたバンドはあったが、今聴くとだいぶイタイと言うか賞味期限切れなのに対してこの『ワム・ラップ!』はいまだに輝きを放っている。
明らかにこの曲は、黒人がやっているラップとは違う白人による解釈による新しい音楽スタイルがある。
日本のミュージシャンの多くにも影響を与えて小室哲哉も影響されてパクってたくらいだった。
似ている曲-TMネットワーク/キス・ユー&ワム・ラップ!
『クラブ・トロピカーナ-Club Tropicana』の虫の音の後にチョッパーべースで始まるイントロは今聴いても斬新でカッコいい。
『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ-Wake Me Up Before You Go-Go』の異常なほどの能天気なキャッチーさは今でもBGMとして人気だし、『ケアレス・ウィスパー-Careless Whisper』は西城秀樹が日本語でカバーしても何の違和感もないほど湿ったメロディが印象的な名曲だった。
しかし、何と言ってもワム!の永遠の名曲と言えば『フリーダム』だろう。
イギリス的なアレンジを基本としながらキャッチーなリフ、ソウル的なコーラスが見事にハマッたジョージ・マイケルのキャリア全体でも通じても代表曲と言える。
そしてクリスマス・ソングのド定番『ラスト・クリスマス』も収録されており至れり尽くせりの内容。こちらはシングル・バージョンではなくイントロとエンディングが長いプディング・ミックスが収録されている。
アルバム総評
1986年6月28日にウェンブリー・スタジアムで解散ライブを行ったワム!が活動していたのはたったの4年間だった。
代表曲を収めた『ザ・ファイナル』発表から30年以上経過したけどダサくなってない。
いやPVとか当時の映像を見るとダサカッコいい。
あ、アンドリュー・リッジリーの事書くの忘れてた!
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