まだ日本にロックが定着していない60年代にビートルズに憧れる青年達によって結成された 東京ビートルズの4曲入りミニアルバム。
サビだけ英語になる歌詞、欧米の音楽を模倣しているのに独自のアレンジに変化した音楽性にJ-POPの原型を見た!
1. 抱きしめたい
2. プリーズ・プリーズ・ミー
3. キャント・バイ・ミー・ラヴ
4. ツイスト・アンド・シャウト
とにかく東京ビートルズを聴いてみて欲しい。
ダサいと一言で片付けてしまってはそれまでだが、それだけでは終わらない不思議な魅力が東京ビートルズには詰まっている。
まず歌詞がスゴイ!
♪買いたい時にゃ何でも買える←江戸弁
♪金さえあれば何でも買える。スカした色の車も買える。
『スカした色』が何色なのかちょっと気になるが、当時の流行り言葉だったのだろう。
演奏やリズムの手探り感もスゴイ!
注目点はオリジナルであるビートルズ入ってなかったパート、サックスやウッドベースで演奏されている点。
ライナーの解説によると当時の日本は『ロック』という概念が定着しておらず、当時流行のジャズ風のアレンジと楽器編成になってしまったらしい。(西洋音楽は基本的にジャズ?)
ポップスやロックの情報やノウハウが無かったためにヴォーカルのリズムの取り方が、前のめりのオンビートになり非常にギクシャクしたリズム感になっている。
コーラスは見事に音を外しまくっている。
考えてみたら日本の伝統的な音楽はオフビートもハーモニーの要素もなかったのだから、これで当たり前なのだ。
ブックレット裏の写真にはイギリスで本物のビートルズと対面した証拠写真として、全然知らない謎の外人4人組との衝撃的な記念写真が!
アルバム総評
日本人はここから欧米の音楽を一生懸命に取り入れて今日のJ-POPを作り上げたのだ。
そう考えると感慨深いし東京ビートルズのチャレンジ精神に拍手を送りたい。
収録曲は4曲しなないけど、これだけでお腹一杯です。
コメント