ワイヤレスではなく、あえて有線ヘッドフォンを選んでいる人におすすめしたいのが、ゆったりとコードが長いDenon AH-D1100だ。
価格も手ごろな割に全体的なコスト・パフォーマンスが高く、気軽に日常的に使っている。
テレビ番組『マツコの知らない世界』で良質オシャレヘッドホンとしても紹介されていたそうだ。
すでに購入して4年が経過し、良い製品だと実感しているので今回レビューしてみた。
もともとの価格は2万円前後?らしいが、だいたい6千円前後で販売されている。
最近のヘッドフォンへの不満
ここ数年ヘッドフォンは、有線の1万円~2万円ちょっとの製品をいくつか購入しているが、不満なのがコードの短さだ。
確かにスマホで聴くぶんにはコードが短いほうが使いやすいのかも知れないし、メーカーにとってもコストが安くなって良いのだろう。
しかし、全員が携帯プレイヤーで音楽を聴きたい訳じゃないのよ。
私みたいに部屋でミニコンポやパソコンで再生してじっくりと聴きたい派にはコードの長さが1mでは短すぎる。
コードの長さがあり、価格が手ごろかつ、音質も悪くないヘッドフォンはないものか?
そこで探してみて良さそうだったのが、Denon(デノン)AH-D1100というヘッドフォンだった。
え、デノン?たしか昔このメーカー、デンオンって名乗ってなかったっけ?
どうやら『デンオン』とは日本語読みだったようで、2001年に社名を海外での発音と同じ「デノン」に統一したそうだ。
さて、AH-D1100の通常のコードの長さは1.3mとさほど長くもないが、付属品の3.5m OFC線延長コードを取り付ければ全長4.8mになるので、よほど部屋が広くない限り、どこでも移動できる優れものだ。
音質
振動板の前後の音圧バランスを調整することによって、最適な音響特性を実現するアコースティックオプティマイザー搭載。
全体的にクセがなく、バランスが良く聴きやすい。
価格の割には音の分離がハッキリしてるし、低音も高音もしっかり出ている。
ふだん、1万円以下のヘッドフォンを使っている人なら充分にメインで使えるクオリティ。
1万円以下にしては高音質、1万円台後半のヘッドフォンに比べれば物足りないといった所だが、やはりコスパは高いと感じた。
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コード延長後のサウンド
AH-D1100で気になるのは延長コードを取り付け後に音質の劣化があるのかどうかだった。
以前、オーディオ・テクニカ製のヘッドフォンに別売りの同社延長コードを取り付けたら明らかに音質が劣化してしまい、がっかりした経験があるので気になっていたが、AH-D1100の場合、ほとんど劣化は感じなかった。
さすが付属品として同封されているだけの事はある!
イヤーパッド
イヤーパッドは、低反発クッションと肌触りのよい三次元縫製による合皮製のイヤーパッドを採用している。
合皮だから時間経過と共に劣化していずれポロポロ剥がれてくるだろうけど、今のところは特に変化なし。
装着感も締め付けられる感覚もなく、ちょうど良いフィット感がある。
ただ長時間装着しているとややきつめに感じる。
耐久性は?
AH-D1100購入の際に気になったのが、壊れやすいというレビューの多さだった。
最終的には安いからまあいっか!と購入したが、4年ほど使っても全然破損個所はなく普通に使えている。
乱暴な使い方をしない限り特に耐久性にも問題はなさそうだ。
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注意点
オープンエア式のヘッドフォンなので当然音漏れは結構あり。
まあよっぽどデカイ音で聴かない限り特に心配ない程度だけど。
それと左右のイヤーパッドの位置を調整するパーツが非常に薄く強度もなさそうなので間違って踏んづけたりすると一発でポキっといっちゃいそう。
おそらく壊れやすいというのはこのパーツの事なのだろう。
まとめ
1万円台後半以上のヘッドフォンを使っている人が、メインで使う音楽用ヘッドフォンとしては物足りないが、パソコンや映画観賞用としては必要十分な性能があると感じている。
価格の割に品質は良いのでコスパは間違いなく高い製品と言える。
そして何より、コードが長いヘッドフォンを探している人にはAH-D1100は、かなりおすすめだ。
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