由紀さおりの代表曲と言えば『夜明けのスキャット』。
そして、その似ている曲としてどうしても頭に浮かんでくるのがサイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)』だ。
パクリ度★★
イントロだけをパクって1曲に仕上げる
由紀さおりが、アメリカの人気ジャズ・オーケストラ「ピンク・マルティーニ」と組んだアルバム『1969』がジャズ・チャートで1位を獲得した。
まあ売れた理由の大半がピンク・マルティーニの人気にあるとしても、これの何が一番スゴイかと言うとほぼ全曲日本語で歌った曲で世界的にはほとんどプロモーション活動をしていないにも関わらず1位になった点だろう。
これはビルボードチャートで1位になった坂本九の「上を向いて歩こう」(SUKIYAKI)と同じような共通点がある。
今まで色んな日本人ミュージシャンが海外で英語で歌っては失敗してきたけど本当の意味で海外で成功したければむしろ英語を歌う必要はないのかも知れない。
改めて代表曲の『夜明けのスキャット』と『サウンド・オブ・サイレンス』と聴き比べると、もうイントロのギターのアルペジオからしてパクっているのは明らかだが、それをあまり感じさせないのはやっぱり由紀さおりの透明感のある声と安定した歌唱力と存在感なんだろう。
例のスキャットが始まると由紀さおりワールドに引き込まれてサイモン&ガーファンクルの印象はどんどん無くなってしまう。
その後のメロディの展開も違うので本当に似ているのはイントロのギターだけ。
Aメロの歌詞が♪ルールルルーでBメロが♪パーパパパーになっている構成で似ているのはイントロと繋がっているAメロの出だし部分だけ。
『サウンド・オブ・サイレンス』のコード進行に合わせて「♪ルールールルーっ」て歌えるので中には盗作って言う人もいるみたいだけど、こんなの今まで紹介してきた似ている曲の中じゃ全然インスパイアの部類でしょ。
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夜明けのスキャット
サウンド・オブ・サイレンス
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