デヴィッド・ボウイ/(David Bowie)

2020年3月14日

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ひっそりと発売されたデヴィッド・ボウイのデビューアルバム。

代表曲は一切収録されていないし、派手なロックナンバーも無しなのでボウイのキャリアを語る上でほとんど無視され続けているアルバム。
でも聴き返して見ると未完成の魅力が詰まった意欲作。

1. Uncle Arthur
2. Sell Me A Coat
3. Rubber Band
4. Love You Till Tuesday
5. There Is A Happy Land
6. We Are Hungry Men
7. When I Live My Dream
8. Come And Buy My Toys
9. Join The Gang
10. She’s Got Medals
11. Maid Of Bond Street
12. Please Mr. Gravedigger

一般的にデヴィッド・ボウイのアルバムは、RCAと契約した『スペイス・オディティ』からと言った印象が強いのはこの「David Bowie」と言うデビューアルバムの印象がかなり薄いためだ。

セールス的にもさっぱりで、たったアルバム1枚の契約でデッカからは切られた。

確かにこのアルバムはジギー・スターダストロウを聴いてデヴィッド・ボウイを気に入ったファンが納得できるような内容ではなく内向的なフォーク調の曲と管楽器のアレンジは日本人には特になじみが薄く聴きづらくなってしまっている感は否めない。

だからこのアルバムを聴こうとする事自体がかなりのボウイマニアである証なんじゃないかと。

『愛は火曜まで(Love You Till Tuesday)』は、ポップだけどまるでメロドラマの主題歌みたいな甘さだし、全体的に鋭さよりも繊細さばかりが目立ってしまう。

ワルツのリズムの『哀れな砲撃手』、曲調が突然変わりサンプリング的手法が使われる『仲間になれば』、バンド演奏が無く一人芝居的な『グレイヴディガー』など、持っているアイディアを思いっきり詰め込んだために曲によってスタイルが違いすぎてアルバムとしてのトータルのイメージが全くつかめないのが残念。

デヴィッド・ボウイという人はアルバムごとにイメージやサウンドをガラっと変えて聴き手を裏切るのがスタイルだが、それを1つのアルバムでやっているので展開が速すぎて聴き手がついていけないのだ。

それでも個々の曲は地味ながらボウイの曲らしさが出ているし歌唱法もすでにほとんど出来上がっている。

やっぱりアルバム『デヴィッド・ボウイ』はボウイの原点なんだ!って実感できるのだった。


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⇒Next スペイス・オディティ(1969)
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