デヴィッド・ボウイが死去

David Bowie

デヴィッド・ボウイが現地時間2016年1月10日、18か月の闘病の末、癌で死去した。享年69歳だった。

オフィシャル・フェイスブックページには『家族に看取られながら、安らかに亡くなりました』とコメントが掲載されている。

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死因は肝臓癌だった

これってグラム・ロック時代のギタリストだったミック・ロンソンと同じ死因じゃないか。

新年早々、非常に辛いニュースになってしまった。

つい先日、ニューアルバムの『ブラック・スター』を発表したばっかりだったのに・・・
その新作が非常に良くって昨日からレビューを書いている途中だったのに・・
あのアルバムの暗さと閉塞感はそういう事だったのか・・・

最後の力を振り絞ってアルバムを完成させたかったのだろうな。

関係者及び各方面のコメント

マドンナが追悼コメントで彼はまわりと自分が違っていても良いと教えてくれたと熱く語っていたが、これこそボウイの本質だろう。

異端者こそ美しく、尊い。

このメッセージに世界中のどれだけのはみ出し者が救われただろうか。

ボウイの息子ダンカン・ジョーンズ

とても残念で悲しいけれど、本当なんだ。しばらくネットからは離れるよ。皆さんに愛を

キャメロン英首相

ポップの天才であるデビッド・ボウイを聴いたり観たりしながら成長した。
再発明を極め、それをうまくやりこなし続けた人だ。大きな損失だ。

トニー・ヴィスコンティ

彼はいつだってやりたいことをする人でした。
そして、自分のやり方で、ベストな方法でやろうとする人でした。

彼の死も、彼の人生や、アートとしての作品と違いはありません。
わたしたちのために彼は別れの贈り物として『★(ブラックスター)』を作ってくれました。

こうなるであろうことは1年間ほど前から知っていました。
しかし、わたしは準備ができていなかったのです。

彼は桁外れの人物でしたし、
愛と生活に溢れていました。

彼はわたしたちと共にいてくれるでしょう。
ただ、今は泣くときなのです。

鋤田正義

大変ショックです。まだとても信じられません。
心に大きな穴がぽっかり空いたような気分です。
どう受け止めていいか、自分の中でまだ整理がつきません…。

矢野顕子

ボウイさんへ。かっこいいってこういうこと、の永久欠番ですね。
私が個人的に触れ合ったことは数回しかありませんが、一番心に残っているのは、幼かった娘(坂本美雨)をとても可愛がってくれ、六本木の街を肩車して歩くご機嫌な姿です。

布袋寅泰

突然の訃報がショックで信じられない。信じたくない。
僕の人生を変えた人。永遠の憧れであり目標だった人
僕の永遠のアイドル。安らかに。素晴らしい芸術の数々をありがとう。

マドンナ

打ちのめされている。
この偉大なアーティストは私の人生を変えた。
デトロイトで初めて見たコンサート。安らかに眠ってください。

ドイツ外務省

さようならデビッド・ボウイ。今やあなたはヒーローの仲間入りをした。
壁の崩壊を助けてくれてありがとう

山本寛斎

彼から伝わってきたのは『いけいけ』精神。
同性愛など男女のタブーも恐れなかった。彼しか表現し得ない世界を持っていた。
でも普段の彼は妖艶な雰囲気はなく、普通の人でした。
デビッド・ボウイ展の開催が日本でも予定され、再会できると楽しみにしていた。残念です

ポール・マッカートニー

ともに過ごした時間は僕にとって宝物だ。彼は英国の音楽史に偉大な足跡を残した。彼が世界中に多大な影響を与えたことを誇りに思う。

ミック・ジャガー

デヴィッドはいつだって僕のインスピレーションだった。本物のオリジナルだった。彼は仕事において、素晴らしく恥知らずだった。僕らは多くの楽しい時間を共有した。彼は、僕の友達だった。彼のことは決して忘れない。

エルトン・ジョン

まだショックだ。こんなことが起きるなんて思ってもいなかった。イマンと家族にお悔やみを。素晴らしい人生、素晴らしいキャリアだった。

ロッド・スチュワート

まったく恐れを知らない先導者、デヴィッドは、僕らみんなに影響を与えた革新的なカメレオンだった。とてつもない喪失だ。

オジー・オズボーン

信じられない。デヴィッド・ボウイが亡くなったことに完全にショックを受けている。クレイジーだ。あんなに偉大な人をこんなに早く失うなんて、これっぽっちも考えたことなかった。俺は、彼は永遠に生き続けるって考えていたんだと思うよ。いま、なんと言ったらいいかわからない。

ミッジ・ユーロ

これは朝目が覚めて携帯をつけたり、テレビをつけたりしてみたら、有名人がまたひとり亡くなったのを知ったっていうのとはわけが違うからね。ここで立っているだけで手が震えてくるんだ。なにか失ってしまったように感じるし、とてつもなくかけがえのないものを今日失ってしまったように感じるんだ。

イギー・ポップ

デヴィッドとの友情は俺の人生における光だった。あんなに素晴らしい人物には会ったことがない。彼は最高だった。

ジミー・ペイジ

ボウイはポピュラー・ミュージックのあり方を一変させるヴィジョンを持った革新者、比類のないアーティストだった。本当に惜しまれる。

ジーン・シモンズ(キッス)

デヴィッド・ボウイ、本当に寂しくなるよ。ボウイの“Changes”やジギーのストーリー・ソングは俺に大きな影響を与えてくれた。

アンジー・ボウイ(前妻)

一つの時代が終わったみたいで、すごく悲しい。

ブライアン・メイ(クイーン)

恐れ多いほど才能ある人で、彼が亡くなったことによる音楽界やカルチャーシーンの損失は計り知れない。

マリリン・マンソン

彼を失ったという恐怖を乗り越えるためには、彼が我々に与えた衝撃をもって迎えるしかない。
彼の音楽を聴き、愛した人は幸運だ。
彼が僕たちに与えてくれたものを、決して手放してはいけない。

エルトン・ジョン

僕らは彼がどれだけのインスピレーションを与えてくれたかを知っているし、彼の音楽が寄り立つものを知っている。
音楽について何も言う必要はないんだ。音楽自体が語りかけてくれる。彼は革新的だったし、境界を変更できる人だったし、彼は自身の音楽で踊っていた。そんなアーティストって滅多にいないんだよ。

ブライアン・イーノ

7日前に、彼からメールを受け取ったんだ。
いつも通り面白くて、非現実的で、言葉遊びや引用もあって、今までの私たちのやり取りと変わらないものだった。
でも、最後にこう書いてあったんだ。
『今までありがとう、ブライアン。この思い出は永遠に朽ちることはない』。そして、署名は『夜明け』だった。今思えば、あれが別れのメッセージだったんだってことが分かるよ。

坂本龍一

私はまだ信じることができません。今も信じられない。
新しいアルバムが2日前に出たばかりだったから。
今朝、新アルバムの曲をじっくりと聴きました。
彼のヴォーカルは癌患者のようには聴こえなかった。

フィル・マンザネラ

デヴィッド・ボウイ、ごきげんよう、安らかに。君は私にとってまさにヒーローのような存在だった。君は君の音楽の中に生き続ける。君との素晴らしい思い出はあまりに多い。

ブライアン・フェリー

俺は「黄金の夜明け(「流砂」の歌詞の引用)」に近づいた…

このニュース、今はまだちょっと受け入れられない・・・
とりあえずありがとう デヴィッド・ボウイ。

死後は灰から灰へ

ボウイの遺体は、家族すら同行させずに火葬されたという。
ゾンビなんて映画があるくらいだから、アメリカでの火葬は、かなり珍しいことのようだ。

この火葬のエピソードを聞いたときに、真っ先に頭に浮かんできた曲が、『アッシュズ・トゥ・アッシュズ』(灰から灰へ)だった。
※スケアリー・モンスターズに収録。
やっぱりボウイ本人もこの曲があったから火葬にしたんだと思う。

そして葬儀はまったく行なわなかった。
私は以前から墓や葬式は意味がないと思っていて、墓参りや法事も必要最低限に参加してきたし、自分の墓も葬式も必要ないと思い続けてきた。

それは日本では相当マイノリティな考え方だとは分かっていたが、ボウイの人生の終わり方を知ってやっぱり自分の考えは間違っていなかったと思った。
そして、自分が何故ここまでデヴィッド・ボウイに魅かれ続けてきたのかも分かった気がした。

回顧展を記録した映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』の追悼上映が決定

2013年3月にイギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)で開催された、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)大回顧展を記録したドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』の追悼上映が決定。東京・新宿ピカデリー、大阪・なんばパークスシネマにて1月23日(土)から1週間限定で追加上映される。

この映画、見逃したファンなら絶対観た方が良いと思う。
この映画で初めて知ったボウイのエピソードとか初めてみたグッズとか盛りたくさんだった。
2017年の日本開催の予備知識の為にも是非。

『デヴィッド・ボウイ・イズ』(ドキュメンタリー映画)を観に行って来た

ニューヨーク市が1月20日をデヴィッド・ボウイの日に

ボウイが生活の拠点をニューヨークにしていた事から、ニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏が、1月20日をニューヨーク市における「David Bowie Day」にする事を宣言した。

最後に

ボウイの死去を知ったのは1月10日、夕方のニュースで死去した直後は信じられなくて感想なんてとても書けなかった。

ニュース画面にボウイの写真が登場したので最初はニューアルバムのプロモーションで来日するのかな?と思った。

しかし、次の瞬間にニュースキャスターは、デヴィッド・ボウイさんがお亡くなりになりましたと伝えていた。

次の日になったらこのブログのアクセス数がいつもの8倍以上に増えていた。
コツコツと書いてきたデヴィッド・ボウイCDアルバムレビュー一覧にアクセスが集中していた。

もちろんアクセス数新記録だが、ボウイの死がきっかけじゃちっとも嬉しくなかった。
その日は気付いたら突然涙が流れて止まらなくなったりする事が数度あった。

最後に言えるのは、これほどまでに影響され好きになったアーティストは他にいないって事。
あなたはいつでも私の心の中に存在しています。

今までありがとう。
ご冥福をお祈りします。

デヴィッド・ボウイCDレビュー一覧

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