ラビリンス 魔王の迷宮 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

2021年11月27日

ラビリンス 魔王の迷宮 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

86年に公開されたジョージ・ルーカス総指揮のデヴィッド・ボウイとジェニファー・コネリーが出演した映画『ラビリンス 魔王の迷宮』のオリジナル・サウンドトラックアルバム。

収録曲のうち5曲をボウイが作曲しアリフ・マーディンがプロデュース、その他の楽曲はトレヴァー・ジョーンズが担当している。

  1. オープニング・タイトル/アンダーグラウンド
  2. ラビリンスへようこそ
  3. マジック・ダンス
  4. サラ
  5. チリー・ダウン
  6. 幻想
  7. 世界が崩れる時
  8. ゴブリンの戦い
  9. ウィズイン・ユー
  10. 13時
  11. ホーム・アット・ラスト
  12. アンダーグラウンド(ラビリンスのテーマ)

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86年公開のファンタジー映画のサントラ

私がデヴィッド・ボウイに興味を持つきっかけとなったのが、魔王ジャレス役を演じたこの映画『ラビリンス 魔王の迷宮』だった。

たしか、西城秀樹が吹き替えを担当していてそれがきっかけで『夜のヒットスタジオ』でボウイと共演したのを観た記憶がある。

この映画の魅力は、ファンタジーの世界に溶け込んだゴブリン王を演じたデヴィッド・ボウイの演技力を超越した存在感、そして若き日のジェニファー・コネリーの美しさに尽きる。

特別ヒットした映画でもないのにいまだに新しいメディアで発売され続けている人気作だ。

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サウンド・トラックの内容は、トレヴァー・ジョーンズとデヴィッド・ボウイの楽曲が交互に収録されている構成になっているが、不自然さは感じないように工夫されている。

『オープニング・タイトル/アンダーグラウンド』は、エンディングのボウイ作のテーマ曲をトレヴァー・ジョーンズがアレンジしたもので前ふりみたいな位置づけの曲。

『マジック・ダンス』は、ボウイのベストアルバムにも収録された事もある人気曲で映画で実際に使われたバージョンとは少し違ったアレンジになっている。

アルバムバージョンではトビー(赤ちゃん)の声をボウイ自身が演じているとライナーに書いてあったけどマジなんだろうか?

ジョーンズ 作の『サラ』では、ボウイ作の『オープニング・タイトル』のメロディーをなぞる部分があり、まずボウイの曲ありきでそれに合わせてジョーンズが作曲をしたのが分かる。

まったく違和感を感じさせないジョーンズの職人ぶりがよく分かる。

『チリー・ダウン』はボウイ作だが、パペット用の曲なので本人は歌ってないものの、メロディーとコード進行のクセはまぎれもなくボウイの楽曲の特徴が出ている。

その後のトレヴァー・ジョーンズ作の『幻想』でもメロディーの一部や後半に次の曲であるボウイ作の『世界が崩れる時』のイントロのフレーズが使われており、作曲者の異なる曲の繋がりに違和感を感じさせないように意識した心憎い演出がある。

ラストのタイトル曲『アンダー・グラウンド』は、いかにも80年代なシンセベースのアレンジがどうも古臭いが、イントロのサックスやゴスペルのコーラス等は映画のサントラらしいゴージャスな仕上がり。

この曲をボウイがライブで演奏した事はおそらく1度もないが、ロックとブラックミュージックの融合という70年代半ばから試行錯誤していた音楽の完成形とも言える名曲になった。

チャカ・カーン、ルーサー・バンドロスらが参加しているのもブラック・ミュージックにハマっていた時期の人脈だろう。

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』の出演者の大半は人形だが、そこに魂を吹き込む事にかけてこのサウンドトラックが大きく貢献しているのは間違いない。

アルバム総評

全12曲というボリュームは現在だとやや物足りなく感じるかも知れないが、劇中で使われた楽曲が過不足なく収録されておりデヴィッド・ボウイ、トレヴァー・ジョーンズの両方の持ち味が出ているサントラの名盤。

日本では一度再発されたがすぐに廃盤となっているので、リマスターしての再発を期待したい。

尚、このアルバムは、30日間無料で利用可能なAmazon Music Unlimitedでも聴く事ができる。

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