ラビリンス 魔王の迷宮 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

2021年9月13日

ラビリンス 魔王の迷宮 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

86年に公開されたジョージ・ルーカス総指揮のデヴィッド・ボウイとジェニファー・コネリーが出演した映画『ラビリンス 魔王の迷宮』のオリジナル・サウンドトラックアルバム。

収録曲のうち5曲をボウイが作曲しアリフ・マーディンがプロデュース、その他の楽曲はトレヴァー・ジョーンズが担当している。

  1. オープニング・タイトル/アンダーグラウンド
  2. ラビリンスへようこそ
  3. マジック・ダンス
  4. サラ
  5. チリー・ダウン
  6. 幻想
  7. 世界が崩れる時
  8. ゴブリンの戦い
  9. ウィズイン・ユー
  10. 13時
  11. ホーム・アット・ラスト
  12. アンダーグラウンド(ラビリンスのテーマ)

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86年公開のファンタジー映画のサントラ

私がデヴィッド・ボウイに興味を持つきっかけとなったのが、魔王ジャレス役を演じたこの映画『ラビリンス 魔王の迷宮』だった。

たしか、西城秀樹が吹き替えをしていてそれがきっかけで『夜のヒットスタジオ』でもボウイと共演してたのを見た記憶がある。

サウンド・トラックの内容は、トレヴァー・ジョーンズとデヴィッド・ボウイの楽曲が交互に収録されているような構成になっているが不自然さは感じないように工夫されている。

『オープニング・タイトル/アンダーグラウンド』は、エンディングのボウイ作のテーマ曲をトレヴァー・ジョーンズがアレンジしたもので前ふりみたいな位置づけの曲。

『マジック・ダンス』は、ボウイのベストアルバムにも収録された事もある人気のある曲で映画で実際に使われたバージョンとは少し違ったアレンジになっている。

アルバムバージョンではトビー(赤ちゃん)の声をボウイ自身が演じているとライナーに書いてあったけどマジなんだろうか?

『チリー・ダウン』はボウイ作だが、本人は歌ってないもののメロディーとコード進行のクセはまぎれもなくボウイの楽曲の特徴が出ている。

トレヴァー・ジョーンズ作の『幻想』のメロディーの一部や後半に次の曲であるボウイ作の『世界が崩れる時』のイントロのフレーズが使われており、作曲者の異なる曲同士のつながりを意識した心憎い演出もある。

ラストのタイトル曲『アンダー・グラウンド』は、いかにも80年代なシンセベースのアレンジがどうも古臭いが、イントロのサックスとかゴスペルのコーラスとかは映画らしいゴージャスな仕上がり。

この曲をボウイがライブで演奏した事はおそらく1度もないが、ロックとブラックミュージックの融合という70年代半ばに試行錯誤していた音楽の完成形とも言える名曲になった。

チャカ・カーン、 ルーサー・バンドロスらが参加しているのもブラック・ミュージックにハマっていた時期の人脈だろう。

映画の出演者の大半は人形だが、そこに魂を吹き込む事にかけてこのサウンドトラックが大きく貢献しているのは間違いない。

全12曲というボリュームは現在だとやや物足りなく感じるかも知れないが、劇中で使われた楽曲が過不足なく収録されておりデヴィッド・ボウイ、トレヴァー・ジョーンズの両方の持ち味が出ているサントラの名盤。

日本では一度再発されたがすぐに廃盤となっているので、リマスターしての再発を期待したい。

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