洋楽の大物ミュージシャンが日本のファンのために日本語バージョンでレコーディングした曲は意外とあったりする。
しかし、その仕上がりにはかなりの差があると言わざるを得ない。
まずはちょっと残念な感じの曲から紹介してみよう。
ザ・ポリス/ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ
もしかしたら一番有名な洋楽ミュージシャンの日本語セルフカバー曲はこの曲かも知れない。
スティングのこのたどたどしくも微笑ましい日本語の微妙な発音の感じはファンなら必聴!
ツアーに合わせて「来日記念盤」としてリリースされたらしいけど、なぜこの曲をチョイスしたの?
ところどころちょっと何言ってるかわかんない。
ポリスにもっと日本語がハマリそうな曲もある気もするけど。
選曲は疑問だが、日本の洋楽ファンに強烈なインパクトを残した曲だった。
原曲 De Do Do Do, De Da Da Da
デヴィッド・ボウイ/ガールズ
ボウイはこの曲以前にも日本語で歌おうとして断念した過去があり、意気込みは相当なものだったはず。
しかし、イタリア語、フランス語、オランダ語等でもレコーディングしているボウイにとっても日本語は難しかったようだ。
アルバム、『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』発売当初はデヴィッド・ボウイによるこの日本語バージョンが売りだったが、再発されてからはオリジナルの英語バージョンに差し替えられてしまった。
この曲はレコード会社も本人も無かった事にしたいらしい?
原曲 David Bowie – Girls
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残念に感じる理由
この2曲はどちらかと言うと日本語で歌ってくれるのはありがたいけど、どちらかと言うとやらないほうが良かったんじゃないかなーと感じがしないでもない。
そこで理由を考えてみた。
- 日本語の歌詞はメロディに乗りにくいのを考慮しないで訳詞をしている。
- 選曲のチョイスがイマイチ。
- 単純に日本語のアクセントや発音が悪い。
それではここからは、圧倒的な歌唱力があると何語で歌っていてもやはりうまいし、リスニング能力も高いんだなと感じる日本語によるセルフカバー曲の例。
カーペンターズ/シング
原曲 Carpenters – Sing
カレン・カーペンターの歌唱力は日本語でも変わらなかった。
やはり少し英語なまりがあるけど、ちゃんと何を歌っているのか歌詞が分かるし、伝わってくる。
この曲は来日ツアーに合わせてわざわざ練習した曲らしく、レコーティングはしていないみたい。
クイーン/手をとりあって
これは曲全部が日本語の歌詞じゃなくてBメロ(サビ)の一部が日本語になる変わった構成の曲。
1977年に日本国内限定でシングルとしてリリースされたのち、アルバム『華麗なるレース』に収録。
原曲のままなのでセルフカバーじゃないけど日本語の発音がメチャクチャうまいので取り上げた。
訳詞も素晴らしい。
フレディ・マーキュリーもスティングやデヴィッド・ボウイと同じイギリス人だけど歌い手によってだいぶ差が出てしまうんだなーと感じる。
この曲は、マツコ&有吉 かりそめ天国のエンディング曲として起用されている。
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シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー/キス・ミー
ここからは大物とは言えないけど、日本でもメジャーなアーティストの楽曲の日本語セルフカバーを紹介しよう。
日本でもCMソングやBGMとして人気のシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーの『キス・ミー (Kiss Me)』。
この曲にも日本語でレコーディングされたバージョンが存在する。
日本語の発音自体が比較的うまく、原曲の世界観を崩さずあまり違和感を感じない仕上がり。
Sixpence None the Richerベスト・オブ・シックス・ペンス・ノン・ザ・リッチャー に収録。
原曲 Sixpence None The Richer – Kiss Me
【番外】アヴリル・ラヴィーン/ガール・フレンド
アヴリル・ラヴィーンも日本語で歌った『ガール・フレンド』という曲がある。
これはサビの一部だけ日本語で歌われて途中で英語に戻っちゃう『手をとりあって』と同じパターンだけど、メロディーの長さも日本語の量も全然少ない。
数々の大物がほとんどフルで日本語で歌ってるのに対して手抜き感はぬぐえないので番外だな。
ベン・フォールズ・ファイブ/金を返せ
何と言っても日本語でセルフカバーして一番成功したのはベン・フォールズ・ファイブの『金を返せ(Song for the Dumped)』ではないだろうか。
ほぼフルで日本語で歌っており歌詞もメロディに乗っていて自然に聴ける。
そして何より日本人の観客と一緒に歌える語呂の良さ!
♪金を返せ~俺に返せ~っフレーズは一度聴いたら覚えてしまう。
詞の内容は別れた彼女に今までにおごった金を返せって情けない内容ながら英語なまりで歌うとなんとなくユーモラスでかわいく思えるから不思議だ。
原曲 Ben Folds Five – Song for the Dumped
まとめ
なんだかんだ言ってもやっぱり洋楽のミュージシャンが日本語で歌ってくれるのは日本人としては嬉しいものだ。
日本語は外国人にとっては難しい言語らしいので、あえて挑戦するのはそれだけ日本愛が深い証拠とも言える。
今後も日本語セルフカバーに期待したい。
コメント
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あーそういや浅草に変な漢字のTシャツ売ってますね。
ボーイ・ジョージかぁ、やっぱり日本語で唄うのは日本で人気があるアーティストの特権かも知れませんね。
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だいぶ昔ですけど、レンタルレコード店が閉店の際に、ガールズ日本語版収録のアナログ盤100円で買いました。
そして、ふと思ったんですけど、
声が吉幾三に似てる、、、
ちょっとボウイにガッカリしちゃいました。
でも、そんな日本人へのサービスもファンにはうれしいですよね。
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吉幾三ですか!?
そういや声というより抑揚や日本語の歌い方があの独特のなまりと共通点あるかも。
やっぱりがっかりしたファンは多かったのかも知れませんね。
スティングよりは日本語うまいと思うんですけどね(;´∀`)
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続けてコメント失礼します。
何年か前に解散してしまいましたが、ニュージーランドのthe D4の「sake bomb」も「金返せ」くらいイケてますよ。
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情報ありがとうございます。
聴いてみます!
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すいません、そもそも記事のタイトルと相反する一発屋にもなりきれてないバンドだったため、以前までYouTubeにあったのですが削除されてるみたいです…。
i tunesで購入できると思いますが、そこまでされるほどのものではないかもしれないのでスルーして頂いてけっこうです(笑)
その筋では多少は人気あったんですがね…(笑)
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YouTubeに英語バージョンはあったので聴いてみました。
今まで知らなかったけどいいバンドだと思います。
気長に待ってれば誰かアップしてくれるかも知れませんね。
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ラモーンズも真っ青の金太郎飴ロックンロール野郎共でした(笑)
ちなみに日本語の歌詞を少し紹介すると 「居酒屋へいざ行かん! いつものやついこうか!」
「ポン酒をぶちこめ!ビールにぶちこめ!」
最高にバカです(笑)
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うん、ラモーンズっぽい感じですね。
バカっぽいバンドって必要ですよね(笑)