ザ・ストーン・ローゼズ/石と薔薇(The Stone Roses)

マンチェスターブームの立役者、アシッド・ハウスとロックの融合、低迷するUKロックの救世主などの称賛を浴びたストーン・ローゼスのファーストアルバム。
時は過ぎてブームは去っても今だに当時の輝きを保ち続けているUKロック史に残る名盤。
- アイ・ウォナ・ビー・アドアード
- シー・バングス・ザ・ドラムス
- ウォーターフォール
- ドント・ストップ
- バイ・バイ・バッドマン
- エレファント・ストーン
- エリザベス・マイ・ディア
- (ソング・フォー・マイ)シュガー・スパン・シスター
- メイド・オブ・ストーン
- シュート・ユー・ダウン
- ディス・イズ・ザ・ワン
- アイ・アム・ザ・レザレクション
- フールズ・ゴールド
マンチェスターブームのきっかけ
ストーン・ローゼズのデビューアルバムである『石と薔薇』という発売当時に付けられたそのまんまの邦題は、最近は使われていないらしいがちょっとさみしい気もする。
1曲目 『アイ・ウォナ・ビー・アドアード』のイントロからして何かが他のバンドいやストーン・ローゼスの他のアルバムも含めて違ったワクワク感を持たせてくれる。
そしてそのまま2曲目の『シー・バングス・ザ・ドラムス』のベースのイントロでストーン・ローゼズの世界に引き込まれてしまう。
『エレファント・ストーン』のドラムを初めて聴いた時に「本当にこれ人間が演奏しているの?」って思った。
もし、このリズムが打ち込みだったら「へぇーセンス良いね」って言われておしまいだったかも知れないが、生演奏する事でバンドとしての独特のグルーヴ感が生まれザ・ストーン・ローゼズの最大の個性となった。
このリズムにギターのクリーンカッティングとポップなメロディーが乗っているという音楽性は当時非常にユニークに感じた。
ハードロック全盛時代に逆らうイアン・ブラウンのささやくような声、60年代と90年代を行き来するジョン・スクワイアのギター、安定感と浮遊感をあやつるマニのベース、そしてバンドサウンドと核となるレニのグルーブ感と疾走感のあるドラミング。
実際にコード進行なんかをコピーしてみると一曲づつの構造は極めてシンプルでパンク的ですらありながらせつなさも懐かしさも新しさも不安もよろこびも混在しているまさにこの4人でしか出せないサウンドのマジック。
そしてそれぞれのパートの弱点のうまくカバーして瑞々しいサウンドに仕上げたプロデュースの見事さ。
このザ・ストーン・ローゼズのファーストはロックの奇跡のひとつだ。
その後にドラマーのレニが脱退してバンドは停滞してしまうので、在籍していた初来日時に日本でストーン・ローゼズのライブを観れた人は本当に幸せ者だったはず。
ディスカッション
コメント一覧
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あれは本当に・・・
別のバンドになってしまいましたね。
まああれはあれで好きなんですけど。