ブリットポップ後期にデビューながら独自の路線だったプラシーボ(Placebo)が98年にリリースした2ndアルバム。
でもこれってグラムロックなのか?どっちかつーとニューウェーブなんじゃ?
- ピュア・モーニング
- ブリック・シットハウス
- ユー・ドント・ケア・アバウト・アス
- アスク・フォー・アンサーズ
- ウィズアウト・ユー・アイム・ナッシング
- アレルジック(トゥ・ソーツ・オブ・マザー・アース)
- ザ・クロール
- エヴリー・ユー・エヴリー・ミー
- マイ・スウィート・プリンス
- サマーズ・ゴーン
- スケアード・オブ・ガールズ
- バーガー・クイーン
- 20thセンチュリー・ボーイ
グラム・ロックとは似て非なるもの
いやー初めてブライアン・モルコを見たのはデヴィッド・ボウイの50歳のバースデーライブだったと思うけどびっくりしたな~
小柄な体形にメイクしてスカートはいて本当に女の子に見えたもん。
デヴィッド・ボウイとかのグラムロックの頃のメイクってあくまでも男が化粧するってのは社会に対する一種の反逆の一種であった訳だけど、プラシーボの時代になるとロックスターと言うよりもオカマバー的と言うか、歌舞伎的伝統芸と言うか、結構それって日本のビジュアル系に近い感覚なってた気がする。
音楽性もかなり独特でプラシーボってこの『ウィズアウト・ユー・アイム・ナッシング』以外聴いたことないんだけどTレックスやデヴィッド・ボウイらのわかりやすいグラムロック寄りではなく初期のロキシー・ミュージックやニューウェーブに雰囲気が似ている。
これをブラーやオアシスがもてはやされた時代にやったのだからかなり浮いていた存在のバンドだった。
正直言ってアルバムとしてのインパクトに欠けるし、これと言った曲もないので小粒感は否めないんだけど全体的に流れるスピード感と退廃的なムードは嫌いじゃない。
『ブリック・シットハウス』のパンク的な疾走感もいいし『マイ・スウィート・プリンス』の近未来的な退廃美も良い。
20thセンチュリー・ボーイ
日本盤ではTレックスの『20thセンチュリー・ボーイ』がボーナストラックとして収録されているんだけど、やっぱりこの曲が一番インパクトがあった。うーむ。。。
それ以上にThe Brit Awards 1999でデヴィッド・ボウイと共演していたのが印象深いな。
この時すでにボウイは52歳だけどとても見えん。
アルバム総評
やりたい方向性は分かるけど、これといった突き抜けた楽曲がなく、プラシーボ独自のイメージも打ち出せなかった。
結局、プラシーボって良いセンスは持ってたけど、元ネタであるグラムロックに楽曲でもステージの存在感でも勝てなかったんだよな。
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