ティン・マシーン2(Tin MachineⅡ)

2020年7月28日

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どう考えてもボウイの思いつきで長続きしそうにないと思えたティン・マシーンのまさかの2ndアルバム。

前作よりもポップで聴きやすくはなったが、その分ギラギラしたエネルギーはすっかり抜け落ちてしまった。

ロキシー・ミュージックのカバー曲、『イフ・ゼア・イズ・サムシング』収録。

1. ベイビー・ユニヴァーサル
2. ワン・ショット
3. ユー・ビロング・イン・ロックンロール
4. イフ・ゼア・イズ・サムシング
5. アムラプーラ
6. ベティ・ロング
7. ユー・キャント・トーク
8. ステイトサイド
9. ショッピング・フォー・ガールズ
10. ア・ビッグ・ハート
11. ソーリー
12. グッバイ・ミスター・エド

まずアルバムジャケットについて。
全く同じ4つの彫像は、4人のメンバーが公平なことを意味する。

ボウイにしてみれば失敗しても自分の責任は4/1だというのはメリットだった。

他のメンバーにしてみれば自分はデヴィッド・ボウイと同等の才能があるのだと思えることがメリットだった。

ちなみにジャケットの画像の股間が写っているってくっだらねー理由でアメリカでは写真が差し替えになった。(日本では何の問題なく発売)

音楽的にはちょっとデジタルやアコースティックな面もありファーストに比べてかなり聴きやすい。
どうやらファーストが、かなり硬派過ぎる出来だったためにレコード会社から今回はコマーシャルなアルバムにして欲しいとの要望があったらしい。

アルバムの内容を乱しているのは明らかにハント・セイルスがヴォーカルを取っている2曲。
どちらもハントの作曲で曲にもヴォーカルにも魅力がない。

こんな曲まで収録しなければいけないのが、4/1の発言権しかない限界なのだろうか。

当時のバンドインタビューの映像を見ると何だかハラハラする。

ボウイはやっぱりメンバーの1人としてコメントしているけど、どう考えてもボウイと他のメンバーが平等なはずがない。

アルバムの曲そのものは、悪くはないがパンチに欠ける。

ボウイの調子が悪いときは、カバーがアルバムで一番良い曲になる傾向があるが、『ティン・マシーン2』でもロキシー・ミュージックのカバーの『イフ・ゼア・イズ・サムシング』が一番出来が良かった。

日本でのテレビ出演

この当時は、プロモーションにも積極的で日本で確か全部で4つのテレビ番組に出演したと記憶している。

特に印象に残っているのが、自己紹介でボウイが「どうもスティービー・ワンダーです」などとボケをかましまくる『タモリの音楽は世界だ』だった。

タモリは収録後に「ボウイがあんなに明るい人だったとは意外だった」と話していた。

さらに鶴ちゃんのプッツン5では、『ベイビー・ユニヴァーサル』がCOMPLEXの『Be My Baby』のパクリ扱いを受けたり、林家ぺーに写真を撮られたりしていた。

夕方のニュース番組では安藤優子にインタビューを受けてたな、あと1つはNHKだっけ?

ソロでは回らないクラブツアー

ファンにとって唯一といって良いほど嬉しかったのが、あえて大きな会場をさけて小さな会場でツアーをした事だった。

日本でも新人バンドらしく地方の小さな会場まで精力的にライブを行なった。
ところが実際にライブには行ったけど内容はほとんど覚えていない。

それはやっぱりティン・マシーンではなくボウイのソロの曲が聴きたかったからだった。

ティン・マシーン2では、あくまでも平等にバンド運営を進めた結果、散漫な内容になってしまい、誰による誰のためのアルバムで一体何がやりたかったのかが不明瞭になってしまった。

ボウイ自身もファンが求めているのもティン・マシーンではなかった事に2枚目にしてやっと分かったのだった。

その後、ハント兄弟と折り合いが悪くなったボウイは、ギターのリーヴス・ガブレルスのみを「バックバンドのメンバー」として引き抜きソロ活動を再開した。

だいぶ時間が経ってからボウイは、ティンマシーンの1stの70%、2ndの30%は気に入っていると発言している。

それがそのままアルバムの内容の出来と見て良さそうだ。

Next⇒ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ (1993年)

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ティン・マシーン2の動画視聴

Baby Universal

東京でのライブFeb-6-1992.

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