ロキシーミュージック/Roxy Music

ブライアン・フェリーを中心としたメンバーで結成されたロキシーミュージックの1972年のデビューアルバム。
コンセプトは50年代の『ロックンロール』と90年代の『未来』の融合。
- リ-メイク/リ-モデル レディトロン
- イフ・ゼア・イズ・サムシング
- ヴァージニア・プレイン
- 2 H.B.
- ザ・ボブ
- チャンス・ミーティング
- ウッド・ユー・ビリーヴ?
- シー・ブリーズィズ
- ビターズ・エンド
音楽的素人ならではの斬新な音楽
初めてロキシーミュージックのオープニング曲『リ-メイク/リ-モデル』を聴いた時の衝撃は忘れられない。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとキング・クリムゾンに影響を受けてバンド始めたばかりの初心者メンバーがいっせーのっせ!で音を出して奇跡的にうまく出来上がったような曲だ。
フェリーの引きつったヴォーカル、マンザネラの初心者が知ってるフレーズ次々に弾きまくってようなギター、マッケイの不安定な走り気味なサックス、そしてイーノによる曲と全く関連性のないシンセサイザーのノイズ。
でたらめに演奏しているようでも不思議と調和が取れている恐ろしく前衛的かつポップな曲だった。
次の未来的なタイトルが付けられた『レディトロン』も印象的。
ロックバンドには珍しいマッケイのオーボエの静かなイントロから始まり、徐々に曲は盛り上がりを見せ後半のマンザネラによるノイジーで暴力的なギターとイーノによるシンセノイズで曲はクライマックスを向かえる。
さらにカントリー調のギターから始まるプログレ曲『イフ・ゼア・イズ・サムシング』等、聴き所は多いが、決して聴きやすい作品ではない。
特に中盤はフェリーのアイディアをメンバーが未消化なままにレコーディングしてしまった感じがあり惜しい感じがする。
『ウッド・ユー・ビリーヴ?』のようなポップかつキッチュな感覚があった曲がもう1曲ほど欲しかった。
ロキシーミュージック は72年発表のアルバムだが、当時としてはかなり音の良い部類に入るはず。
そして今では当たり前になったプロモーションビデオを作る事やジャケットにメンバーが登場しないでモデルを使う等の先駆けともいえる作品で音楽的にも後のニューウェーブ以降に与えた影響は非常に大きい。
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