This is a COMPACT DISC(レコード時代はLP) COVERという単なる説明文を書いただけの人をナメきったジャケットデザインが有名なXTCの1978年発表のセカンドアルバム『GO2』。
トガっていながら良い加減でポップな仕上がり。
1 メカニック・ダンシング (オー・ウィ・ゴー!)
2 バッテリー・ブライズ (アンディ・ペインツ・ブライアン)
3 バズシティ・トーキング
4 クラウデッド・ルーム
5 ザ・リズム
6 レッド
7 ビータウン
8 ライフ・イズ・グッド・イン・ザ・グリーンハウス
9 ジャンピング・イン・ゴモラ
10 マイ・ウェポン
11 スーパー・タフ
12 アイ・アム・ジ・オーディエンス
13 アー・ユー・レシーヴィング・ミー? <ボーナス・トラック>
バリー・アンドリュース在籍ラストアルバム
XTCにとっての2ndアルバム『GO2(ゴーツー)』は、ビートルズで有名なアビー・ロード・スタジオで約1か月でレコーディングされデビューアルバムからわずか9ヶ月後に早くもリリースされた。
タイトルは『囲碁』かららしいが単なる語呂合わせだろうか?
この『GO2』発表時期のXTCはキーボードのバリー・アンドリュースとギターのアンディ・パートリッジの変態的かつ攻撃的なコード進行&プレイが持ち味になっており、まさにニューウェーブと呼ぶにふさわしい斬新な音楽性があった。
作曲の内訳は『マイ・ウェポン』『スーパー・タフ』がバリー・アンドリュース、『バズシティ・トーキング』『クラウデッド・ルーム(Crowded Room)』、『ザ・リズム』がコリン・モールディング、それ以外の楽曲がアンディ・パートリッジとなっている。
時には音楽理論を無視した不協和音を交えながらも全体の印象はかなりポップな仕上がりなのが素晴らしい。
スカというよりもレゲエを16ビートにしてパンクに仕上げたような『クラウデッド・ルーム(Crowded Room)』、現在のインディーズ・ロックシーンでも充分通用しそうなスピード感とソリッドな演奏の『アー・ユー・レシーヴィング・ミー?(Are you receiving me?)』等、アンディ・パートリッジのギター・カッティングがキレキレでユニークな楽曲が並ぶ。
この時代のXTCの持ち味は何と言ってもギターとキーボードの掛け合いで『ビータウン(Beatown)』なんかはキーボードが入ってないと結構普通のギターポップかも知れない。
『アイ・アム・ジ・オーディエンス』での不気味な不協和音のギターリフにキーボードソロが乗るスリリングな演奏は、この時代のXTCにしか出せない魅力がある。
アルバム総評
『GO2』には、XTCがデビューアルバムを発表してからわずか9ヶ月で仕上げたスピード感が全体に詰まっている。
デビューアルバムとの違いは、ややアップテンポの曲が減ってポップに聴きやすくなっている点。
アンディ・パートリッジ(Gt)とバリー・アンドリュース(Key)が演奏でも曲作りでもケンカをしながら仕上げていくスリリングさにあふれている。
この『GO2』発表後にキーボード担当のバリー・アンドリュースは脱退した影響でXTCの音楽性がかなり丸くなり変化していくので初期の前衛的なテクノパンクなXTC時代を代表する一枚と言えそうだ。
余談だがバンド名のXTCとはエクスタシーの意味だそうで日本ではやたらとエロ方面で使われているのだった。
コメント
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はじめまして♪
1,2作を聴いてない僕だけど(ォィォィ)Drums And WiresからNonsuchまでCD持ってます。完璧ではないXTCファンです。
Oranges & Lemons、Black Sea、Skylarkingは大好きだけど他はあまり聴かなくなったなぁ。
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はじめまして!それだけ聴いてたら充分ファンですよw
ただxtcは3作目から大きく変わったので聴いてみたらビックリするかも。
聴いてみる価値はありますよ。