スマッシング・パンプキンズ/アドア(Smashing Pumpkins/Adore)
ドラマーのジミー・チェンバレンがドラッグ問題で解雇された後に発表されたスマッシング・パンプキンズ4枚目のアルバムで全体にドラムの代わりに打ち込みが使われてる。
激しいギターサウンドは影を潜め機械的でありながらどこか牧歌的でやさしいアルバム。
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1. トゥ・シーラ
2. アヴァ・アドア
3. パーフェクト
4. ダフニ・ディセンズ
5. ワンス・アポン・ア・タイム
6. テア
7. クレストフォールン
8. アペル+オランジュ
9. パグ
10. ザ・テイル・オブ・ダスティ&ピストル・ピート
11. アニー・ドッグ
12. シェイム
13. ビーホールド! ザ・ナイト・メア
14. フォー・マーサ
15. ブランク・ペイジ
16. ワンス・イン・ア・ホワイル
17. 17
ドラマー脱退で音楽性が変化
1曲めの『トゥ・シーラ』を聴いて「おっ!これこれ!」と思った。
この静かで優しくて美しい曲のイメージこそスマパンの最大の魅力なのだと。
シングルの『アヴァ・アドア』のPVを観てもニューウェーブからの影響は顕著で、ドラムマシーンでの打ち込みが中心のためにどこか暗く冷たい印象も受ける。
前作、メロンコリー収録の『1979 』の世界をアルバム中に広げたようなサイバーパンク的な音のイメージを創造させる。
もうすでにメロンコリーで膿は出し切ってしまっているので激しい怒りや絶望などの感情の揺さぶりは『アドア』にはない。
『トゥデイ』のようなキャッチーなメロディも『シルヴァーファック』のような強烈なギターリフもない。
だからちょっと聴くと地味でアメリカでは前作を売り上げでも評価でも超えられず失敗作の烙印を押された感は否めない。
本当に失敗作かどうかは『アドア』を実際に聴いてみれば分かることだろう。
楽曲の完成度とアコギとドラムマシーンの組み合わせは新しいロックの可能性を示したと言っていいんじゃないかな。
血管がブチ切れるような轟音ヘビーギターサウンド、そんなのはビリー・コーガンのほんの一部分でしかないのだ。
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スマッシング・パンプキンズ
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