スージー&バンシーズ/呪々(Siouxsie and the Banshees/juju)

2021年3月24日

『呪々』は、一般的にスージー&バンシーズの最高傑作とされる4thアルバム。
バンドのもともと持っていた呪術的なイメージをこの時期のギタリストのジョン・マクガフの演奏が的確に表現して具体化した。

JU JU

1. 呪縛
2. イントゥ・ザ・ライト
3. アラビアン・ナイト
4. ハロウィーン
5. モニター
6. ナイト・シフト
7. 罪深き心
8. ヘッド・カット
9. ヴードゥー・ドリー
10. 呪縛(12インチ・ミックス)
11. アラビアン・ナイト(12インチ・ヴォコーダー・ミックス)
12. ファイアワークス(12インチ・ナイジェル・グレイ・ミックス)

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ギタリストを固定化してサウンドが充実

ギタリストのジョン・マクガフによる浮遊感のある個性的なコード進行とリフはスージー&バンシーズのダークなイメージとが見事にハマったのがこのアルバム『呪々』だった。

初っ端の『呪縛(Spellbound)』からは、これまでのアルバムにない疾走感とバンドとしての一体感を感じる。

『ハロウィーン』の金属的なギターサウンドと浮遊感のあるコード進行と躍動感のあるベースラインの対比が独自の音楽性を生み出しており、この時期は完全に勢いだけのパンク出身バンドの殻を破っているのが実感できる。

次の『モニター』もマクガフの回転する車輪のようなギターリフを中心に曲が構成されていてカッチリ決まっている。

このバンドの魅力のひとつにマニアックな音楽をやっているのに踊れるポップな曲があるっていうのがあるが、これらの曲はその代表と言えるだろう。

デビュー以来スージー&バンシーズは、ギタリストが常に流動的で固定できなかったためメンバー交代ごとにサウンドのイメージを変えざるを得なかったが、ジョン・マクガフが一応の固定メンバーとして在籍していたこの時期は、バンドにとって最も充実していて安定していた時期だった。

タイトルとジャケットで伝わるイメージは一貫して呪術的、退廃的な音楽だが、スージー・スーのヴォーカルはかつてのように叫びではなく低音を中心に抑えたものとなっているがそれがマクガフのギター、民族音楽的なリズム等と見事に調和している。

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