スージー&バンシーズ/呪々(Siouxsie and the Banshees/juju)
『呪々』は、一般的にスージー&バンシーズの最高傑作とされる4thアルバム。
バンドのもともと持っていた呪術的なイメージをこの時期のギタリストのジョン・マクガフの演奏が的確に表現して具体化した。
1. 呪縛
2. イントゥ・ザ・ライト
3. アラビアン・ナイト
4. ハロウィーン
5. モニター
6. ナイト・シフト
7. 罪深き心
8. ヘッド・カット
9. ヴードゥー・ドリー
10. 呪縛(12インチ・ミックス)
11. アラビアン・ナイト(12インチ・ヴォコーダー・ミックス)
12. ファイアワークス(12インチ・ナイジェル・グレイ・ミックス)
ギタリストを固定化してサウンドが充実
ジョン・マクガフによる浮遊感のある個性的なコード進行とリフはスージー&バンシーズのダークなイメージとが見事にハマったのが呪々だった。
初っ端の『呪縛(Spellbound)』からは、これまでにない疾走感とバンドとしての一体感を感じる。
デビュー以来スージー&バンシーズは、ギタリストが常に流動的で固定できなかったためメンバー交代ごとにサウンドのイメージを変えざるを得なかったが、ジョン・マクガフが一応固定メンバーとして在籍していたこの時期は、バンドにとって最も充実していて安定していた時期だった。
タイトルとジャケットでイメージが伝わると思うが、かなり呪術的、内向的な音楽で、スージー・スーのヴォーカルはかつてのように叫びではなく低音を中心に抑えたものとなっているがそれがマクガフのギター、民族音楽的なリズム等と見事に調和している。
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