チープネス&ビューティはボーイ・ジョージ4枚目のアルバム。
カルチャー・クラブから遠く離れたギター主体のロックサウンドは多くのファンにソッポを向かれたが・・・
- ファンタイム
- サタンズ・バタフライ・ボール
- SAD
- ジョージはすべてを愛す。
- ジェノサイド・パロキサイド
- イフ・アイ・クッド・フライ
- リヴァース
- チープネス&ビューティ
- 街に巣くう悪魔
- ブラインドマン
- ユア・ラヴ・イズ・ホワット・アイ・アム
- アンフィニッシュト・ビジネス
- イル・アドーレ
- リヴァース(アコースティック・ヴァージョン)
- チープネス&ビューティ(アコースティック・ヴァージョン)
- ファンタイム(RAMPエイリアン・スポーン・クラブ・ミックス)
存在自体が忘れ去られた?不遇のアルバム
80年代に自身のバンド、カルチャークラブで一世を風靡したボーイ・ジョージも90年代に入ると多くの音楽ファンにとって、すでに相手にされない存在になりつつあった。
それでも熱心はファンはついていてニューアルバムはきっとカルチャー・クラブっぽいサウンドだなんて期待して買っていたのかな。
だとしたらこのチープネス&ビューティは作り手としても受け手としてもお互いに不幸なアルバムだ。
ボーイ・ジョージは過去の固定された周囲から期待されるイメージから脱却をしたい時期だしファンはまだかつての華やかなポップ・スターを引きずっていたのではないだろか。
いきなり冒頭からのハードなギターナンバーは、ファンだったというデヴィッド・ボウイとイギー・ポップのカバー 曲『ファンタイム』から始まる。
そういやこの曲ってデヴィッド・ボウイのスケアリー・モンスターズに結構似ている。
2曲目、『サタンズ・バタフライ・ボール』はジーザス・ジョーンズっぽい。
たぶんこの頃の流行のサウンドだったので思わず取り入れてしまったのだろう。
そのあとも結構まっとうなロック・サウンドで取り立てて良いところもないけれでも決して悪くはない構成が続く。
しかし、中盤から後半のアコギの中心としたシンプルな演奏の英国ポップスセンスがボーイ・ジョージの持ち味を発揮しているように感じる。
特にタイトル曲である『チープネス&ビューティ』は、ボーイ・ジョージが生み出した名曲のひとつと言えるんじゃないか。
今回、この『チープネス&ビューティ』のレビューを書くのにあたり、軽くググってみたけど個人が書いたレビューは発見できなかった。(※2009年時点)
ボーイ・ジョージというメジャーなミュージシャンの中で『チープネス&ビューティ』はちょっと意外なほど無視されたアルバムのようだ。
たぶん90年代前半と発売時期が悪かったんだと思う。
『チープネス&ビューティ』はボーイ・ジョージ本人のキャリアにとってもファンにとっても置き去りにされた作品なのかもしれない。
チープネス&ビューティ収録曲の動画
Boy George – Cheapness & Beauty
ボーイ・ジョージ関連CD
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