ケイト・ブッシュに英国王室から勲章を授与。2014年はツアーへ

70年代 ロック UK

2013年4月10日ケイト・ブッシュに英国王室より第3位のCBE(大英帝国勲章司令官)の勲章が授与された。

イギリスでは、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョンらを筆頭に、ポップミュージック界のミュージシャンが勲章をもらう機会が多いようだ。
ケイト・ブッシュ自身は、ウィンザー城で儀式のために集まったジャーナリストに直接話すことを断ったが、簡単な声明を発表した。

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ケイト・ブッシュのコメント

授与決定時

たいへんな驚きで、嬉しいかぎりです。長年に渡り私の作品を支援、奨励してくれた方すべてに感謝します。

授与後

私は家族、友人、仲間のミュージシャン、そしてその中でとても重要な役割を果たしているすべての人と分かち合うこの名誉を受けることに非常に感激しています。

本当に特別なものを手に入れました。
クリスマス・ツリーの上に保管して置きたい。

日本だったら、現役のロックやポップスのミュージシャンが勲章なんて外国の評価されて有名な賞をもらわない限りちょっとなさそう。
ベテランシンガーソングライターならユーミン、中島みゆきクラスだったら国民も認めてくれそうだけど、あの人がもらって何で私がもらえないの的な事もあったりするのかな。

授与した勲章CBEについて

CBE(Commander of the Most Excellent Order of the British Empire) 5つの勲位中第3位の勲章。
1917年に英国の芸術や文化、さまざまな慈善団体や福祉機関での業務様々な職業での貢献を顕彰するために創立された。

35年ぶりのツアーへ

2014年は、35年ぶりにツアーを行い22公演分のチケットが15分足らずで売り切れてしまった。
さらにそのツアーの影響でUKアルバムチャートで同時に過去の8枚のアルバムをランクインさせた初の女性アーティストとなった。
そのアルバムの売り上げが、全体で前年比2813%もアップしたそうだからやっぱりミュージシャンにとってツアーって大事なんだな。

ツアー終了後のメッセージ

「こんにちは。

公演もすべて終わって、全部についてどう感じているのかはなかなかうまく説明できません。ごく最初の方の公演から最後までずっと激しさを維持し続けた、すごくシュールな旅のような経験でした。

今回の公演はこれまでの人生でも最も不思議な経験の一つとなりました。全行程が楽しかったです。特にバンドとコーラスと今回のチームを組んで一つにしてそれが進化していくのを見届けていくのが楽しかったです。本当に音楽業界と演劇界の才能とアーティストを結集させたものになったと思います。チームに加わった人たち全員がここまでいい人たちばっかりだとは思っていなかったし、こんなにみんなでうちとけ合えるとは思ってもいませんでした。みんなで一つのファミリーになれたし、今では会えなくなって本当に寂しいです。

公演の内容についてもここまで前向きに温かく迎えられることになって本当に嬉しかったけれども、一番予想外だったのが観客のみなさん自身でした。それはもう夢でしかありえないようなお客さんたちでした。今回わたしがまたライヴ・パフォーマンスをやりたいと思い立ったのは、お客さんとのコンタクトをまた取りたいという気持ちからでした。そのみなさんの対応にはもうこちらの息が止まってしまうくらいでした。どの晩もみなさんがぴったりわたしたちの後ろについていてくれたからです。ステージに踏み出したその瞬間から支えてもらえているのがよくわかりました。こんなに力に溢れて近しい形で観客と繋がることができるとは思ってもいませんでした。こんなに、文字通りの愛を感じられるなんて。どの公演についてもほとんどそんな感じでした。

今回の公演においでいただいてこの経験を分かち合ってもらえたみなさんには本当に感謝を申し上げます。わたしたち全員が本当に特別で素敵な気持ちになれましたよね。
お元気で
ケイト x」

寡作でも高いクオリティの楽曲

ケイト・ブッシュは、デビュー3年目くらいまでは、コンスタントにアルバムを発売していたけど、その後はどんどんリリースまでの時期が延びて90年代から2000年代までは、アルバムリリースが何と12年もかかっている。

ファンは、もう5年位待つのは当たり前で次のアルバムは一体いつ発売されるのやら?
それだけ寡作なのに人気を維持し続けられるのは何と言っても楽曲のクオリティが高く妥協のないサウンド作りをするからだろう。

21世紀に入ってから日本だけじゃなく音楽はお手軽に聴ける曲をお気軽に作る『使い捨て』の時代になっているが、そんな時代だからこそアルバムを作るのに何年もかけるケイト・ブッシュの存在感はより増して注目されるのかも知れない。

日本での知名度と人気

日本ではとにかく『恋のから騒ぎ』のオープニングテーマだった『嵐ヶ丘』が収録されたデビューアルバム、『天使と小悪魔』の知名度が圧倒的だろう。

って言うかこれしか知らない人が大半なんじゃないだろうか?
それでも代表作の『ドリーミング』がAmazon.co.jpの音楽ランキングで1万位以内にランクインしているからかなり人気は高いと言える。

国内版のCDは、しばらく発売されていなかったが、2014年にリマスター盤が安価で再発売されたので、新しいファンが付くことによってもう少し知名度が上がるかも知れない。

とは言え、やっぱり日本で1度もツアーをしていないのが、ヨーロッパ圏に比べて知名度が低い一番の理由なんだろうけど、本国でも滅多にライブをしないケイト・ブッシュが今更日本でライブなんかやらないだろうな・・・

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