ヴェルヴェットアンダーグラウンド/ホワイトライト・ホワイトヒート(Velvet Underground/White Light White Heat)

2021年5月28日

ヴェルヴェットアンダーグラウンド/ホワイトライト・ホワイトヒート

アンディ・ウォーホールのもとを離れバンドサウンドが強くなったヴェルヴェットアンダーグラウンドの2ndアルバム。

ファーストに比べるとルー・リードよりもジョン・ケイル色が濃い。

1. ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート
2. ザ・ギフト
3. レディ・ゴダイヴァズ・オペレイション
4. ヒア・シー・カムズ・ナウ
5. アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム
6. シスター・レイ

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2つの個性がヒートしてロック色強まる

オープニングのドラマーのモーリン・タッカー曰く「電車に乗ってるようなリズム」の『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』は、後にデヴィッド・ボウイをはじめ多くのアーティストに影響を与えリスペクトされた曲として知られる。

この『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』1曲を聴いただけで明らかにメランコリックな1stとは違う意図で作られたアルバムだとわかる。

アンディ・ウォーホルとニコに決別して初めて見せたこのバンドの凶暴な本性であり、今作を最後にジョン・ケイルは脱退してしまうので実質ヴェルベット・アンダーグラウンドのオリジナルメンバーでの最終作でもある。

2曲目『ザ・ギフト』(Gift)は、左チャンネルからジョン・ケイルの詩の朗読、右チャンネルからはルー・リードのギターノイズを中心としたバンド演奏が収録されているのだが、この2つの音は全く曲の最後まで噛合う事なく演奏されている。

これはおそらくケイルのアイディアなのだろうが、今現在聴いても充分斬新な曲だ。
これを60年代にやっていたのだからほとんどの人は理解できず全く売れなかったのも仕方ない。


圧巻はラストを飾る『シスター・レイ』(Sister Ray)。

単純なギターリフを中心に延々とひたすらノイズを繰り出すこの曲に別世界に連れて行かれそうに感覚になる。

ヴェルヴェットアンダーグラウンドは結局最後まで成功とは無縁のバンドだったが、特にこの『ホワイトライト・ホワイトヒート』は、その後のパンク、ニューウェーブ、90年代のオルタナティブロックにまで与えた影響は計り知れない。

このアルバムの創造性に比べると現代のロックはいつから伝統芸能になってしまったのだろう?と思えてくる。

既成の概念にとらわれず我が道を突き進む事がロックだとしたら、この『ホワイトライト・ホワイトヒート』は紛れもなくロックそのものだった。

アルバムデータ
  • リリース 1968年
  • プロデュース ヴェルベット・アンダーグラウンド

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