Many Faces of David Bowie

David Bowie

デヴィッド・ボウイに関連する楽曲を寄せ集めた3枚組輸入盤CDセット。

ボウイ自身が参加した曲あり、カバー曲の元曲あり、単に関係者の楽曲あり、いまいちコンセプトが分からないが、これだけの楽曲を集めるのは大変だからマニアにとっては便利なのは確かだ。

ディスクはそれぞれ3枚に分けられタイトルも付いているが、明確な振り分けはされておらず何となくごった煮の寄せ集め感が満載だが1枚ごと順番に聴いていこう。

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CD ONE/The Many Faces Of David Bowie & The Spiders From Mars

ボウイ自身がレコーディングに参加した関係者の音源及びバックバンドだったスパイダーズの楽曲が中心に収録されている。

  1. 01. You’ve Been Around – Reeves Gabrels Feat.David Bowie
  2. 02. The Man Who Sold The World – Tony Visconti & Woody Woodmansey
  3. 03. All The Young Dudes – Ian Hunter & Mick Ronson
  4. 04. Andy Warhal – Dana Gillespie Prod. By Mick Ronson & David Bowie
  5. 05. I Am A Lase – Ava Cherry & The Astronetters Prod. By David Bowie
  6. 06. Red Eyes – The Spiders From Mars
  7. 07. Growing Up And I’m Fine – Mick Ronson
  8. 08. Madman – Cuddly Toys
  9. 09. Funtime – Iggy Pop & David Bowie
  10. 10. Can’t Help Thinking About Me – David Bowie & The Lower Third
  11. 11. Ziggy Stardust – The Spiders From Mars
  12. 12. Black Country Rock – Tony Visconti & Woody Woodmansey
  13. 13. Pleasure Man/hey Ma Get Papa – Mick Ronson
  14. 14. Heroes – Mick Garson

『You’ve Been Around』は、リーヴス・ガブレルスのソロアルバムの曲だろうか?

ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ収録のボウイのバージョンとはアレンジがだいぶ違っており、歌はボウイメインだがリーヴス・ガブレルスのヴォーカルも聴ける。

Reeves Gabrels, David Bowie, Gary Oldman - You've Been Around

『The Man Who Sold The World』は、トニー・ヴィスコンティ自らがヴォーカルを取った曲で日本ツアーも行なった。
自分が仕上げた曲だけあってアレンジもオリジナルに忠実。

ミック・ロンソンの楽曲は、ソロアルバムに収録している曲をそのまま流用している。

The Spiders From Mars名義の『Ziggy Stardust』は、実はCybernautsサイバーノウツ/ライヴの収録曲だったりする。

Def Leppard Cybernauts Ziggy Stardust Live

まあヴォーカルとギター以外は、スパーダーズだけど、このアルバムを持っている人にとっては不要な曲だった。

ちなみにこのアルバム、以前は中古で安価で入手できたが、ボウイの死後は入手困難になってしまった。

最後のマイク・ガースンの『Heroes』のジャズ・ピアノバージョンやっぱいいなぁ。

CD TWO/The World Of David Bowie

ざっくりとボウイの周辺の人の曲と、ボウイの曲のルーツとなったミュージシャンの曲を中心に収録されている。

  1. 01. Moonage Daydream – The Spiders From Mars
  2. 02. Oh La La – Woody Woodmansey’s U-boat
  3. 03. The Fall And Decline Of The Universe – Cuddly Toys
  4. 04. I Just Want To Have Something To Do – Angie Bowie
  5. 05. Illusion – Uriah Heep Feat Trevor Bolder
  6. 06. Lonely House -Carmen
  7. 07. I Wish I Knew – Adrian Belew
  8. 08. Soulful Dress – Marcia Ball Feat. Stevie Ray Vaughan
  9. 09. I Am Divine – Ava Cherry & The Astronettes Prod. By Davie Bowie
  10. 10. Suffragette City – Frankie Goes To Hollywood
  11. 11. Sorrow – The Mccoys
  12. 12. I’m A Man – The Yardbirds
  13. 13. Around And Around – Chuck Berry
  14. 14. La Mart(My Death) – Jacques Brel

レア度で言ったら何と言っても元妻であるアンジー・ボウイの楽曲が収録されている点が一番だろう。
音楽的にどうこうじゃなく本当にただそれだけなんだけど。

それにしてもこの人はいつまでボウイ姓を名乗るのだろうか?本名もボウイじゃないのに。

I Just Wanna Have Something To Do - Angie Bowie (12'' Mambo Mix)

ヤードバーズの『I’m A Man』は、『ジーン・ジニー』の原曲って事が言いたいらしい。
そんな事言ったら元ネタだけ集めたアルバムも1枚製作ができそうだ。

その他、ジギー時代にボウイがカバーした『Around And Around』や『My Death』の原曲が聴ける。

『Around And Around』なんかはチャック・ベリーのベストにも収録されていない事も多いから結構助かる。

そしてにしてもこれらの原曲を聴くとミック・ロンソンのアレンジ能力がいかに優れていたのかがよく分かる。

Frankie Goes To Hollywood – Suffragette City

Frankie Goes To Hollywood - Suffragette City (David Bowie Cover)

CD THREE/Treasures And Songs

ボウイ自身が参加したレア曲とボウイをリスペクトするミュージシャンによるトリビュートカバーソング集的な曲を中心に収録されている。

  1. 01. Space Oddity -Mike Garson
  2. 02. Prisoner – The Spiders From Mars
  3. 03. Waiting For The Man – The Velvet Underground
  4. 04. Sister Midnight – Iggy Pop & David Bowie
  5. 05. U-boat – Woody Woodmansey’s U-Boat
  6. 06. The King Of Stamford Hill – Reeves Gabrels Feat. David Bowie
  7. 07. All The Way From Memphis – Ian Hunter & Mick Ronson
  8. 08. Good Times – Chic Feat. Nile Rodgers
  9. 09. Be My Wife – The Erim
  10. 10. Changes – Graham Blvd
  11. 11. Drive-in Saturday – Mystique
  12. 12. Life On Mars? – Ariel Smash
  13. 13. Littele Wonder -Files On The Square Egg
  14. 14. Space Oddity – Alan Jones

この3枚目が一番つまらないかも知れない。

ヴェルヴェッド・アンダーグラウンドの『I´m Waiting For The Man』なんて有名曲をそのまんま収録しているだけだし、モット・ザ・フープルの『All The Way From Memphis』なんてボウイは直接関与していない曲もある。

ボウイのカバー曲が多いが、あまりにオリジナルに忠実なアレンジで面白みに欠ける。

そんな中、やはりマイク・ガースンの『Space Oddity』はやっぱりグっとくる。

Mike Garson - Space Oddity

まとめ

3枚組みにするのならば、もう少し厳選して2枚組みにするか、もう少し有名なカバーやアーティストの曲があった方が面白かったのでないか。

それにしてもボウイとは直接関係がない曲が数曲含まれているのは何とかならなかったのだろうか?

とは言え聴いてみたいけど多分一生聴く機会はないのだろうなと思っていた曲もこのアルバムで初めて聴けたのでそれなりに楽しめたBOXセットではあった。

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