デヴィッド・ボウイ/ハンキー・ドリー(David Bowie/Hunky Dory)

2020年3月11日

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前作世界を売った男の暗さと重さは全く感じられないポップで明るいアルバム。

どうやら前妻アンジーとの結婚と息子ゾウイ(現映画監督のダンカン・ジョーンズ)の誕生が大きな転機となったようだ。

製作と録音はあのジギー・スターダストと同時進行で製作されたが、こちらの『ハンキー・ドリー』はコンセプトアルバムではなくバラエティに富んだ曲が無造作につみこまれた内容でデヴィッド・ボウイの歌唱もバンドのスパイダースもリラックスした演奏で展開していく。

1. チェンジズ
2. ユー・プリティ・シングス
3. 8行詩
4. 火星の生活
5. クークス
6. 流砂
7. フィル・ユア・ハート
8. アンディ・ウォーホール
9. ボブ・ディランに捧げる歌
10. クイーン・ビッチ
11. ザ・ビューレイ・ブラザース

1曲目の『チェンジズ』は長年変化し続けるデヴィッド・ボウイ自身のテーマソングとも言うべき曲でライブの定番でもある。
2006年には、SANYO eneloop(サンヨーエネループ)のCMソングに起用されている。

『ユー・プリティ・シングス』は息子が生まれた喜びを曲にしたものだが、珍しくピアノが伴奏のメインの曲で歌い上げる名曲。
ちなみに動画のボウイのピアノはフェイクで実際はミック・ロンソンが演奏した音源を使用している。

「火星の生活」はあの有名なフランク・シナトラの「マイウェイ」からコード進行をパクッたらやっぱり名曲になってしまったという曲。
しかし詞はボウイ独自の世界観があり、映画に没頭する少女から火星にまで話が広がるとり止めの無さがなんだかすごい。

『流砂』も独特の世界観の詞と転調を利用した大胆かつ繊細なコード進行で人気のある曲だ。
2000年以降ではキーを下げて唄っているが仕方のないところか。

そのほかにもアンディ・ウォーホール本人の目の前で演奏して演奏中に席を立たれたいう逸話のある曲、『アンディ・ウォーホールⅠ』、ルー・リードの歌い方を真似た歌唱とミック・ロンソンの荒々しい演奏が元祖パンクとも言われる『クイーン・ビッチ』、精神病院に入院中だった兄テリーの事をテーマにした『ザ・ビューレイ・ブラザース』等、聴き所は満載。

この作曲能力、唄いっぷり、この当時のボウイがどれだけ好調だったのかは簡単にわかると言うもの。
メロディ、詞、アレンジ、すべて申し分なく、『ハンキー・ドリー』はデビューからくすぶっていたボウイの才能がついに開花したアルバムだ。

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ライコ版のデモトラック

90年代に発売されたライコ版では、デモトラックがボーナストラックとして収録されていた。
アコギ中心の弾き語り演奏だが、完成形にはない魅力もある。


Itunes試聴&ダウンロード
Hunky Dory (2015 Remastered Version)

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