『ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦原作の80年代から連載が続いている単行本が100巻を軽く超える人気コミックシリーズ。
登場する個性的なキャラクターやスタンド名の元ネタは洋楽ロックのアーティスト名やアルバム名、曲名からアイディアを拝借しているのはファンの間ではかなり知れ渡っている。
そして、2013年に発売されたジョジヨリオン4巻の著者近影の写真での作者である荒木飛呂彦氏のこの奇妙なポーズは!
デヴィッド・ボウイのヒーローズのジャケットと同じポーズじゃないか!
ジョジョにボウイネタは多くない
でもあんまりボウイがらみの登場キャラクターやスタンドの名前はジョジョの奇妙な冒険には登場していないようだ。
単行本を全巻読んだ訳じゃないから見逃してるのかも知れないけど、7部スティール・ボール・ランのディエゴ・ブランドーのスタンドである『スケアリー・モンスターズ』くらいかな?
他にはボウイがソロになる前に組んでいたバンド名『マニッシュ・ボーイ』ってのが第3部「スターダストクルセイダース」に登場するけど、マディ・ウォーターズに同名曲があるからどっちが元ネタだか分からん。
ひそかに『ジギー・スターダスト』ってスタンドが登場しないか数年前から待ってるんだけど出てこないんだよな。
第3部の『スターダストクルセイダース』のスターダストがそれなのかも知れない。
第1部 ファントムブラッド
ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)
そもそも主人公の名前のジョナサン・ジョースターの通称ジョジョのルーツってビートルズの1969年のシングルでアルバムでは『レット・イット・ビー』に収録されている『ゲット・バック』の冒頭のフレーズ、♪Jo jo was a man~からなんだろうね。
ロバート・E・O・スピードワゴン
第2部にも登場する後にスピードワゴン財団を設立する重要人物スピードワゴンの元ネタは、アメリカのロックバンド、REOスピードワゴンのバンド名から。ロバードのイニシャルはRだからREO・スピードワゴンになる。
ちなみに日本のお笑いコンビ、『スピードワゴン』の語源もこのバンドから。
ウィル・A・ツェペリとディオの手下の4人組
ジョジョに波紋法を教えたツェペリ男爵の元ネタは、レッド・ツェッペリンのバンド名から。
ディオの手下として「おれの名はペイジ」「ジョーンズ」「プラント」「ボーンナム」と名乗って登場する4人組は、レッド・ツェッペリンのメンバーの名前。
怪人ドゥービー
ディオの手下で覆面を被った怪人ドゥービー。
この名前の語源は、アメリカのロックバンドのドゥービー・ブラザーズから。
ドゥービー・ブラザーズって聞いても分からない人でも『Long Train Runnin』は聴いた事ある人が多いのでは?
ダイアーとストレイツォ
ツェペリさんの死後に唐突に登場する兄弟弟子のダイアーとストレイツォの元ネタは、ダイアー・ストレイツ(Dire Straits)。
2人でひとつの名前みたいなもんだったのにディオに瞬殺されるダイアーに対して生き残って2章にも悪役として登場するストレイツォとの扱いが違い過ぎる。
2部 戦闘潮流
リサリサ
ジョジョとシーザーの師匠のリサリサ先生の元ネタは、リサリサ&カルト・ジャム(Lisa Lisa and Cult Jam)。
リサじゃなくってリサリサっ名前はインパクトあるもんなー。
スージーQ
ジョセフと結婚する事になるスージーQの元ネタは、70年代前半にグラムロッカーとして一世を風靡したスージー・クアトロ(Suzi Quatro)。
その執事のローゼスは、ストーン・ローゼス?ガンズ・アンド・ローゼズ?
サンタナ
柱の男のひとり、サンタナの語源はもちろん、メキシコ出身のレジェンドギタリスト。カルロス・サンタナ(Carlos Santana)。
これはそのまんまだから分かりやすい。
エシディシ
同じ柱の男のエシディシって面白いネーミングだなと思ったら語源はオーストラリアのハードロックバンドAC/DC(エーシー・ディーシー)だったのね。
ちょっとヒネってある。
ワムウ
ヒネってあるといえばワムウは、ワム!からなんだよな。
日本では『ラスト・クリスマス』の一発屋扱いかも知れないけど、本国イギリスでは出せば大ヒットのスーパーユニットだった。
それにしても2部は80年代ネタ多いな!
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第3部 スターダストクルセイダース
ジャン・ピエール・ポルナレフ
ファッションデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエとシンガー・ソング・ライターのミシェル・ポルナレフをミックスさせたような名前でとちらもフランス人。
ポルナレフの妹の名前のシェリーは、ヒット曲の『シェリーに口づけ』から。
モハメド・アヴドゥル
アヴドゥルでミュージシャンだとポーラ・アブドゥルくらいしか思い付かない。
ちょっとマニアックな元ネタ。
イギー
スタンド犬イギーの元ネタは、どう考えてもイギー・ポップ。
エガちゃんも尊敬する黒タイツで暴れまわるアメリカのロック・スター。
エンヤ婆
ポルナレフを息子であるJ・ガイルの敵として恨んでいるエンヤ婆の元ネタはアイルランドの国民的歌手のエンヤ(Enya)。
名前がそのまんまだったから、これは分かっていた人も多いはず。
J・ガイル
そして息子のJ・ガイルの元ネタはJ・ガイルズ・バンド。
J・ガイルズ・バンドと言えばいまだにCMソングとかに使われている『堕ちた天使』という邦題が付けられたこの曲。
マライア
これはどう考えてもマライア・キャリーだろうな。
このキャラクター自体が肌が浅黒い若い女だしデビュー当時のマライア・キャリーのイメージかな。
ダービー
ディオの手下のダービー兄弟の元ネタは、テレンス・トレント・ダービー。
でも現在は本名のサナンダ・マイトレイヤに改名している。
ペットショップ
スタンド使いの鳥、ペットショップの元ネタは、メンバーがペットショップで知り合ったという逸話のあるペット・ショップ・ボーイズ。『ゴー・ウェスト』のカバー曲のヒットが有名。
ヴァニラ・アイス
承太郎たちを最後まで苦しめた強敵、ヴァニラ・アイスの元ネタは、アメリカのヒップホップ・ミュージシャン、ヴァニラ・アイス。これは本当にそのまんま引用している。
その他、洋楽ロックが元ネタとなったキャラクターはあり過ぎて書ききれないけどいくつか紹介してみよう。
アルバムタイトル
タルカス/エマーソン・レイク&パーマー)
メイド・イン・ヘブン/クイーン
涙目のルカ(ルカ)/スザンヌ・ヴェガ
曲名
空条 徐倫(ジョリーン)/オリビア・ニュートン・ジョン
ジャンピン・ジャック・フラッシュ/ローリング・ストーンズ
ボヘミアン・ラプソディ/クイーン
まとめ
ジョジョの奇妙な冒険に登場するキャラクター名やスタンド名で「あ、あの曲だな」と気付いて( ̄ー ̄)ニヤリとするのも洋楽ファンのひそかな楽しみだったりするのだった。
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