イギー・ポップ/ラスト・フォー・ライフ(Iggy Pop/Lust for Life)
イギー・ポップのソロとしては2枚目のアルバム。デヴィッド・ボウイがプロデュースと作曲を担当。
タイトル曲の『ラスト・フォー・ライフ(Lust for Life)』は映画、トレインスポッティングのオープニングテーマにもなっている。
1. ラスト・フォー・ライフ
2. シックスティーン
3. サム・ウィアード・シン
4. ザ・パッセンジャー
5. トゥナイト
6. サクセス
7. ターン・ブルー
8. ネイバーフッド・スレット
9. フォール・イン・ラヴ・ウィズ・ミー
ドラッグから中毒からの復帰作に手助けしたのはやっぱりイギー・ポップの才能を誰よりも高く評価するデヴィッド・ボウイだった。
兄弟アルバムの『イデオット』はボウイのベルリン2作と同様に暗く陰鬱なムードがあるが、ラスト・フォー・ライフには突き抜けた明るさと開放感がある。
同時期に製作されたヒーローズとは従兄弟のようなアルバムで、そういやどっちもジャケット写真はモノクロのアップだったりする。
ここでのイギー・ポップはいい意味で見事なまでにデヴィッド・ボウイに操られている。
『サクセス』なんかはどう聴いてもボウイの曲で少しアルバムの中では浮いているが、ノリの良いタイトル曲『ラスト・フォー・ライフ』、『サム・ウィアード・シン』等シンプルで聴きやすいナンバーが中心。
『ザ・パッセンジャー』はソフトバンクのCMソングにもなった曲で、ガーディナー作の延々と同じコード進行が続くミニマル・ミュージック的な曲が呪術的な魅力がある。
『ターン・ブルー』はそれまでのイギー・ポップからは考えられないソウルフルなバラード、これがまたえらくカッコいい!
この曲によってアルバムの厚みが非常に増しているように思う。
『トゥナイト』は、後にボウイのアルバムトゥナイトに収録される気の抜けたレゲエバージョンよりも遥かにパワフルでロマンティックでアレンジもヴォーカルも確実に上だ。
非常にバラエティに富んでいてイギー・ポップの豪快で明け透けな魅力が詰まったいて最後まで聴いてもラスト・フォー・ライフには捨て曲がまったくないどころかすべてが名曲と言えるほどの無駄のないロックンロールアルバム。
ちなみにリズム隊のセイルス兄弟は本作のボウイとの共演がきっかけで、後にティン・マシーンを結成、その後、折り合いが悪くなり兄弟揃って切り捨てられるのだった。
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Lust for Life – イギー・ポップ
ラスト・フォー・ライフ収録曲の動画
江頭2 50とイギー・ポップ
おまけとしてこのラスト・フォー・ライフのPVを使ったこんな動画が!
上半身裸に黒タイツにあの動き、やっぱりエガちゃんはイギーに影響受けてるなぁ。
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