50年のキャリアで30枚以上のアルバムを発表したデヴィッド・ボウイ。
本人も語っていたが、シングルヒット曲を連発するタイプではなくアルバムで評価されるアーティストだが、トップ10入りしたヒット曲も多い。
今回は、全英、全米のチャートでトップ10ヒットした曲という条件から代表曲15曲を年代順にまとめてみた。
- スペイス・オディティ(Space Oddity)
- スターマン(Starman)
- 火星の生活(Life On Mars?)
- ジーン・ジニー(The Jean Genie)
- レベル・レベル(Rebel Rebel)
- フェイム(Fame)
- ゴールデン・イヤーズ(Golden Years)
- ボーイ・キープ・スウィンギング(Boys Keep Swinging)
- アッシュズ・トウ・アシュズ(Ashes To Ashes)
- ファッション(Fashion)
- レッツ・ダンス(Let’s Dance)
- モダン・ラブ(Modern Love)
- アンダー・プレッシャー(Under Pressure)
- ブルー・ジーン(Blue Jean)
- ビギナーズ(Absolute Beginners)
- まとめ
スペイス・オディティ(Space Oddity)
ボウイ初のヒット曲であり、代表曲の筆頭。
1969年にBBCでアポロの月面着陸の際にBGMとして起用され全英5位のヒット。
75年にも再発されて全英1位を獲得した。
2013年には実際の宇宙飛行士によって宇宙でカバーされた事でニュースにもなった。
⇒リアルスペイス・オディティ/クリス・ハドフィールド
アルバム『スペイス・オディティ(Space Oddity)』(1969年)に収録。
スターマン(Starman)
2枚目のシングルヒット曲で1972年に全英10位を記録。
ボウイの追悼で桑田佳祐がカバー曲を演奏した。
ギターのミック・ロンソンと肩を組み歌う姿にBLのルーツ説がある。
『ジギー・スターダスト(The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)』(1972年)に収録。
火星の生活(Life On Mars?)
1973年にリリースされ全英3位のヒット曲。
あの『マイ・ウェイ』を参考に作曲された代表曲。
2021年公開の映画『リコリス・ピザ』の挿入歌にも起用されている。
アルバム『ハンキー・ドリー』(1971年)に収録。
ジーン・ジニー(The Jean Genie)
ボウイにしては珍しいシンプルなロックンロールでライブ後半の盛り上がりに欠かせなかった曲。
1973年に全英3位を記録。
『アラジン・セイン(Aladdin Sane)』(1973年)に収録。
レベル・レベル(Rebel Rebel)
ギターリフが特徴的な曲で1974年にリリースされ全英5位。オーストラリア、フランスでもトップ10にチャートインしている。
2003年にはニューバージョンが映画『チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル』の挿入歌になっている。
アルバム『ダイアモンドの犬』に収録。
フェイム(Fame)
ジョン・レノンとの共作で初の全米1位を獲得した曲。
ライブでは必ずと言って良いほど演奏されていた。
日本ではなぜか宮沢りえがカバーしている。
『ヤング・アメリカンズ(Young Americans)』(1975年)に収録。
ゴールデン・イヤーズ(Golden Years)
もともとは、プレスリーに捧げる曲をして作曲された。
白人として初のソウル・トレイン出演を果たしたディスコ路線の楽曲で全英8位、全米10位。
『ステイション・トゥ・ステイション 』(1976年)に収録。
ボーイ・キープ・スウィンギング(Boys Keep Swinging)
ストレートなロックナンバーだが、どこかギクシャクした演奏が良い味を出している。
PVに登場する女性コーラス3人は、すべてボウイが女装して演じている。全英7位。
アルバム『ロジャー (Lodger)』(1979年)に収録。
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アッシュズ・トウ・アシュズ(Ashes To Ashes)
『スペイス・オディティ』のアンサー・ソングとしてリリースされ全英1位を獲得。
芸術的なPVが発表当時に話題になった。
アルバム『スケアリー・モンスターズ(Scary Monsters)』(1980年)に収録。
ファッション(Fashion)
ボウイにしか作れない変態ディスコナンバー。
不気味なダンスはマイケル・ジャクソンのスリラーの原型になったという説もあり。
全英5位を記録。
アルバム『スケアリー・モンスターズ(Scary Monsters)』(1980年)に収録。
レッツ・ダンス(Let’s Dance)
一般的に代表曲として紹介される曲だが、ファンにとっては刺身のツマ的な存在感の曲。
このイントロは聴いた事がある人も多いのでは?
全米1位を獲得。
アルバム『レッツ・ダンス(Let’s Dance)』(1983年)に収録。
モダン・ラブ(Modern Love)
ボウイの最も売れたアルバム『レッツ・ダンス』のオープニングナンバーからシングル・カットされ全英2位を記録。
多くのツアーではラスト曲として演奏されていた。
アルバム『レッツ・ダンス(Let’s Dance)』(1983年)に収録。
アンダー・プレッシャー(Under Pressure)
クイーンとの共作で全英1位を獲得。
ライブで両者が共演したことは一度もないが、下の動画では合成で幻の共演を果たしている。
オリジナル・アルバムには未収録だがベストアルバムには収録されている。
ブルー・ジーン(Blue Jean)
PVではボウイがステージのロックスターと観客の青年のひとり2役を演じている。
ボウイの振り付けには歌舞伎の影響が色濃く出ている。
1984年にリリースされ全米8位、全英6位を記録した代表曲のひとつ。
アルバム『トゥナイト(Tonight) 』(1984年)に収録。
ビギナーズ(Absolute Beginners)
ボウイ自身も出演している1986年のイギリス映画、『ビギナーズ』の主題歌。
中近東風のイントロ以外はかなりまっとうなポップソングで全英2位のヒットとなった。
全然ボウイらしくないこの曲がイギリスで最も売れた曲らしい。
まとめ
こうやって代表的なヒット曲を並べてあらためて聴いてみても、その楽曲のバリエーションの多さに驚かされる。
そしてヒット曲でありながら曲のどこかに奇妙な部分があるのがボウイの特徴だった。
それがまた聴きたくなるフックとなり、何年経っても聴かれ続ける大きな魅力にもなっている。
今回はトップ10ヒット曲というくくりだったので、その他のさほどヒットしなかった曲やシングルカットしていない数々の名曲が抜け落ちてしまっているのでアルバムを聴いてみるのがおすすめだ。
コメント
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>一般的に代表曲として紹介される曲だが、ファンにとっては刺身のツマ的な存在感の曲。
訃報の報道のたびに「Let’s Dance」が流れてモヤモヤしていたのですが、このコメントですっきりしました!
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結局ボウイの事知らない人はこの曲でしか紹介しようがないんですよね。
まあ悪い曲じゃないけど真っ先に挙げる曲じゃないなと。